活用例 · お金 · 2026-08-03 更新
家を買うときの総額
物件価格のほかに、現金でいくら要るのか。ここを外すと「買えるのに払えない」になる。 諸費用を一覧にしてみたら、思っていたより項目が多かったので置いておく。
初期値(中古マンション3,000万円・借入2,700万円)だと、物件価格のほかに 約327万円の現金が要る。諸費用だけで物件価格の約7.6%、 住み始めてからは毎月4.9万円。打ち込んだ数字はブラウザの中だけで完結する (サーバーが無いので送信されない → プライバシーポリシー)。
このボードの考え方
住宅の購入費用は「いつ、どの財布から出るか」で3つに分かれる。 ボードもその3つの列にした。
- 購入諸費用 — 仲介手数料・印紙税・登記費用・不動産取得税・日割り精算。 物件価格に比例する部分があり、ローンとは別に現金で要る
- ローン関連 — 事務手数料(借入額に比例)・保証料・火災保険。 銀行を選んだ時点で決まる
- 入居のための費用 — 引っ越し・カーテン・照明・家具家電・細かい工事。 見積書には一切出てこないが、確実に出ていく
そのうえで、住み始めてから毎月出ていく維持費(管理費・修繕積立金・駐車場・ 固定資産税)を別に置いた。「返済額が今の家賃と同じ」は比較になっていない。これを足して初めて並ぶ。
見落としがちな費目
ただし網羅ではない。「あ、これもあった」で出てきたぶんを並べただけなので、 抜けはある。読んでいて「うちだと◯◯もあるな」が浮かんだら、そっちのほうが大事。
金額は中古マンション3,000万円・借入2,700万円の場合の目安(2026年8月時点)。 税率・軽減措置は改定されるので、市区町村や金融機関の最新の案内で確認。
| 費目 | 目安 | なぜ漏れるか |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 約105万円 | 上限は「売買価格×3%+6万円+消費税」。諸費用で最大の単品。売主から直接買う新築では原則かからない。 |
| 登記費用 | 20〜60万円 | 登録免許税(所有権移転+抵当権設定)と司法書士報酬。決済日に現金で必要になる。 |
| 不動産取得税 | 軽減で0円のことも | 見落としの筆頭。入居から半年〜1年ほど経った頃、引っ越しで手元が薄い時期に納税通知が届く。 |
| 固定資産税・都市計画税の日割り精算 | 3〜15万円 | その年ぶんは売主が納めているので、引き渡し日以降を日割りで売主に払う。決済当日の現金精算。 |
| 印紙税 | 2〜6万円 | 売買契約書とローン契約書の2枚に必要。小さいが必ずかかる。 |
| ローン事務手数料 | 3〜59万円 | 定額型(3〜5万円)か定率型(借入額×2.2%)で20倍近い差。金利0.05%の差より大きいことがある。 |
| 保証料 | 0〜60万円 | 一括前払いか金利上乗せ(+0.2%程度)の選択。手数料が高い銀行は保証料0、という組み合わせなので単品では比較できない。 |
| 火災保険・地震保険 | 10〜30万円 | 契約時に5年ぶんを一括で払うことが多く、決済時の現金負担になる。更新時にまた必要。 |
| 手付金 | 物件価格の5〜10% | 総額が増えるわけではない(最後に代金へ充当)が、契約時に現金で要る。ローン実行は引き渡し時なので、それまでは自己資金で立て替える形になる。 |
| カーテン・照明・エアコン | 15〜60万円 | 新築や空室の中古には付いていないことがある。入居初日に無いと困る種類の費用なのに、見積書には出てこない。 |
| 入居前の細かい工事 | 5〜30万円 | 網戸・食洗機・宅配ボックス・アンテナ・ネット回線の引き込み、中古なら鍵交換とハウスクリーニング。1件は小さいが合計で十万円単位。 |
| 修繕積立金の将来の値上げ | 段階的に上がる前提 | 多くのマンションは築年数とともに値上げする計画になっている。今の額ではなく長期修繕計画の将来の額で見積もる。 |
| 戸建ての修繕費(自分で積む) | 年10〜20万円 | 戸建てには修繕積立金の制度がない。外壁・屋根は10〜15年ごとに100〜200万円規模。「戸建てのほうが維持費が安い」は積立をしない場合の錯覚。 |
並べていて思ったのは、諸費用の目安に新築マンションで3〜5%、中古で6〜9%、 注文住宅で10%前後とずいぶん幅があること。ボードの初期値だと7.6%だった。 ローンに含められる商品もあるが、借入が増えるぶん総支払額も増える。
大きいものは上のボードに入れてある。抜けはまだあるはずなので、 「kakeru で開く」から自分のぶんを足す。というより、足すものが出てきた時点で このメモの役目は済んでいる。
条件を変えるとどう動くか
- 物件価格を上げる — 仲介手数料が3%ぶん自動で増える。登記費用と 不動産取得税も評価額に連動するので、諸費用は価格に比例して膨らむ。
- 頭金を増やして借入額を減らす — 定率型のローン事務手数料が 借入額×2.2%なので、そこも一緒に下がる。ただし手元の現金は減るので、 「物件価格のほかに要る現金」を払えるかは別の話。
- 新築を選ぶ — 仲介手数料が原則かからないぶん諸費用は下がるが、 カーテン・照明・エアコンが付いていないぶん入居費用は増える。ボードの列ごとに 動く方向が違う。