活用例 · お金 · 2026-08-03 更新
結婚式の費用
初回見積もりから最終請求までに増えるのは、偶然ではなく構造だった。 どこがどう増えるのか、分解してみる。
初期値(60名)だと支払総額477.7万円、ご祝儀192万円を引いて 自己負担285.7万円。初回見積もりから 100万円前後増える例が珍しくないらしいので、見積もりを比べるときは 同じ人数・同じランクに揃えてから並べる。打ち込んだ数字はブラウザの中だけで完結する (サーバーが無いので送信されない → プライバシーポリシー)。
このボードの考え方
結婚式の費用は「人数で動くもの」と「動かないもの」に分けると、 途端に見通しが立った。ボードは4つの列と、その全部に掛かる1枚。
- 会場・演出(人数で動かない) — 挙式料、会場費、装花、司会・音響照明、演出
- 人数ぶん — 料理・飲物・引出物・ペーパーアイテムの 1人あたり単価 × 招待人数。ここが総額の4割
- 衣装・美容・記録 — 衣装、小物とヘアメイク、写真・映像
- 見積書に載らないお金 — お車代・お礼、遠方ゲストの交通宿泊、内祝い
- サービス料 —(会場+人数ぶん)× 13%。 他の費目を足すたびに自動で増えるのがこの1枚
サービス料だけで40.7万円(総額の9%)。何かを足すたびに、ここも黙って増えていく。
見積もりが増える3つの経路
- ランクアップ — 初回見積もりは料理・装花・衣装の最低ランクで 組まれていることが多く、試食や打ち合わせを経てほぼ確実に上がる
- 人数の増加 — 1人あたり3.35万円(料理+飲物+引出物+ペーパー)なので、 10人増えれば33.5万円。招待リストは最後まで動く
- サービス料 — 上の2つに13%が乗る。100万円増えれば13万円が自動的に追加
ボードで料理の単価を2万→2.5万に。総額がいくら動くか一目で分かる。
見落としがちな費目
ただし網羅ではない。「あ、これもあった」で出てきたぶんを並べただけなので、 抜けはある。読んでいて「うちだと◯◯もあるな」が浮かんだら、そっちのほうが大事。
金額は招待60名の場合の目安(2026年8月時点)。会場と地域で大きく違うので、 見積書の実額で置き換えるのが早い。
| 費目 | 目安 | なぜ漏れるか |
|---|---|---|
| サービス料 | 対象費目の10〜15% | 見積もりが膨らむ最大の理由。合計に対して掛かるので、何かを追加するたびに自動で増える。見積書の一番下にあり、比較のときに見落とされる。 |
| 装花 | 15〜50万円 | 初回見積もりは最低ランクで入っている定番。実物の写真を見るとほぼ上げたくなる。ゲストテーブルは卓数ぶんかかるので人数にも連動する。 |
| お車代・お礼 | 3〜15万円 | 見積書には一切載らないのに、当日に新札の現金で必要。主賓・乾杯挨拶・受付・余興を頼んだ友人へ。忘れると当日に慌てる。 |
| 衣装の小物一式 | 3〜10万円 | ベール、インナー、パニエ、アクセサリー、靴。ドレス料金に含まれていないことが多く、見積もりに載っていない。 |
| ヘアメイク・着付け | 8〜20万円 | お色直しごとのメイク直し、リハーサル、早朝料金が別料金。母親の着付けとヘアセットを頼むとさらに加算。 |
| 持ち込み料 | 1〜5万円/点 | ドレス・カメラマン・引出物を外部で手配すると1点ごとにかかる。外部のほうが安くても持ち込み料で逆転するので、必ず込みで比べる。 |
| エンドロール・当日撮影の追加 | 10〜30万円 | 当日撮って当日流す映像は追加料金の代表。打ち合わせの終盤に決まるので、初回見積もりには入っていない。 |
| ペーパーアイテム | 1人 800〜2,500円 | 招待状・席次表・席札に加えて、印刷代・切手代・返信はがき。1人では小さいが人数ぶん積み上がる。 |
| ウェルカムドリンク・乾杯酒 | 1人 800〜2,000円 | ドリンクプランと別建ての会場がある。1人1,000円でも60人で6万円。 |
| 遠方ゲストの交通費・宿泊費 | 5〜30万円 | 全額か半額を負担するのが一般的。誰に何を出すかを先に決めないと総額が読めない。 |
| 内祝い(お返し) | 3〜15万円 | 式に呼ばなかった人からのお祝いに半額程度を返す。式が終わって落ち着いた頃に出ていく。 |
| 前撮り・フォトウェディング | 10〜30万円 | 別日に行うので、衣装レンタル・ヘアメイク・ロケ地使用料が式とは別にかかる。 |
| 二次会の不足分 | 0〜20万円 | 会費制でも、幹事へのお礼・景品代・参加者が想定より少なかったときの不足分は自己負担になる。 |
並べていて引っかかったのは、ご祝儀は支払いのタイミングが違うこと。 式費用の多くは挙式前の前払いで、ご祝儀が入るのは当日。総額の判断には入れていいが、 一度は全額を立て替えられるかどうかは別に見ておく。
大きいものは上のボードに入れてある。抜けはまだあるはずなので、 「kakeru で開く」から自分のぶんを足す。というより、足すものが出てきた時点で このメモの役目は済んでいる。
条件を変えるとどう動くか
- 10人減らす — 人数ぶん(1人3.35万円)が33.5万円減って、サービス料も 4.4万円減る。合計で約38万円。ただしご祝儀も32万円減るので、 自己負担は6万円しか変わらない。人数を削っても自己負担はあまり減らない —— これがこのテーマでいちばん意外だった
- 料理を1ランク上げる — 1人5,000円上げると30万円、サービス料込みで 約34万円増える。ゲストの満足度に直結する費目なので、削るならここではなく 装花や演出から
- 会場を変える — 会場費・挙式料は人数で動かないので、少人数ほど 1人あたりの単価が跳ね上がる。少人数婚ほど会場選びが効く