活用例 · 学習 · 2026-08-09 更新
濃度
濃度でつまずくのは計算ではなく、何で割るかだった。 「食塩 ÷ 水」ではない。並べ直したらそこが一番大きかった。
上の段が基本の形。食塩と水を足して食塩水ぜんたいを作り、それで食塩を割る。 下の段は水を100g足したとき。食塩の量は変わらないのに濃度だけ下がる。
このボードの見かた
「食塩水ぜんたい」を独立したカードにしてある。式の中に埋めてしまうと、 わる相手が何なのかが見えなくなるから。20 ÷ (20+180) と書くより、 200 という数が一度カードに出てくるほうが引っかかりにくい。
横の帯グラフは食塩と水のわりあい。濃度はこの帯の中で食塩が占める割合 そのものなので、数字と絵が同じことを言っている。
つまずきやすいところ
ただし教えるためのものではない。学校の説明の代わりにはならないし、 そのつもりで並べてもいない。大人が自分で並べ直してみたら、分かっているつもりだった ところが何か所か出てきた、という記録。
| つまずき | なぜそうなるか | ボードで確かめるには |
|---|---|---|
| 水で割ってしまう | 「食塩を水にとかす」という言い方に引きずられる。割るのはとかしたあとの全体。 | 食塩20・水180で、水で割ると11.1%、食塩水で割ると10.0%。ボードは後者を出す。 |
| 水を足したとき、食塩も減った気になる | 濃度が下がるので、食塩そのものが減ったように感じる。 | 下の段。食塩のカードは20gのまま動かない。動くのは分母だけ。 |
| 水を蒸発させたとき | 足すのは想像できても、減らすほうは手が止まる。 | 「あとから足した水」にマイナスの数を入れる。分母が小さくなり濃度が上がる。 |
| 食塩を足したときは分子も分母も動く | 水と違って、食塩を足すと両方が増える。片方だけ直して間違える。 | 食塩のカードを増やす。食塩水ぜんたいのカードも連動して増える。 |
| %を戻すのを忘れる | ×100 をつけ忘れると 0.1 のまま。 | 濃度カードには単位%が付いている。数字が0.1で出たら、×100 が抜けている。 |
| とけ残りがある | いくらでもとけるわけではない。限界を超えたぶんは溶液に入らない。 | ボードはとけ残りを考えない。食塩を極端に増やすと、現実にはありえない濃度が出る。 |
並べていて思ったのは、濃度は「割合」の話であって、理科の話ではない のかもしれない、ということ。全体のうち何割か、を出しているだけ。 打率も得点率も同じ形で、たまたま中身が食塩水なだけだった。
ここに無いつまずきもまだあるはずなので、「kakeru で開く」から 自分の引っかかったところを試す。というより、試したい形が出てきた時点で このメモの役目は済んでいる。
動かしてみると
-
['
- \n 水を100g足す — 10.0% が 6.7% になる。食塩は20gのまま。\n 薄まるとは、分母だけが増えること。\n ', '
- \n 食塩を2倍にする — 分子も分母も増えるので、濃度は2倍にならない。\n 20→40g で 10.0% → 18.2%。\n ', '
- \n 足す水をマイナスにする — 蒸発させた場合。分母が減って濃度が上がる。\n 海水から塩を取る話が、この向きの操作。\n ']