右上は、ボード1と同じ式で出した年平均成長率です。
右下の「この率で年数ぶん増やすと」は、最初の 100 に、この率を 5回掛けたものです。
結果は 150 で、最後の値と同じになります。
1年ずつ見るときは、ボード2の右のカード「毎年8.447177%」を使います。
回数を 1 から 5 まで変えると、次のようになります。
- 1年目 — 108.447177
- 2年目 — 117.607902
- 3年目 — 127.54245
- 4年目 — 138.316186
- 5年目 — 149.999999
最後が 149.999999 になるのは、カードの率を小数第6位までで入れているためです。ほぼ 150 になります。
毎年 10% の左のカードは 161.051 なので、2つの率の違いが、5年で約11 の差になっています。
年平均成長率は、毎年の実績の平均ではない
年平均成長率は、毎年この率で増えたとしたら同じ最後の値になる、一定の率です。
実際に毎年 8.45% ずつ増えた、という意味ではありません。
たとえば 100 → 130 → 110 → 140 → 120 → 150 のように、途中で上がったり下がったりすることもあります。
最初が 100、最後が 150、期間が 5年なら、年平均成長率は同じ約8.45% です。
途中の動きは、この数字には表れません。
年平均成長率は、英語の Compound Annual Growth Rate の頭文字をとって、CAGR とも呼ばれます。
Compound は、複利のように、増えた分にも次の率が掛かることを表しています。
数字を変えて確かめる
ボード1で、最初・最後・年数を変えたときです。
右端の列は、同じ数をボード3に入れたときの「この率で年数ぶん増やすと」の値です。
100 → 150(5年)と 100 → 200(10年)は、「増加率 ÷ 年数」がどちらも 10% です。
けれど年平均成長率は、約8.45% と約7.18% で違います。
「増加率 ÷ 年数」が同じ 10% でも、毎年掛けていく率は同じになりません。
この2つでは、年数の長い 10年のほうが、10% との差が大きくなっています。
同じ 100 → 150 でも、10年かかった場合は 4.137974% です。
5年のときの 8.447177% の半分より、少し小さい値になります。
200 → 300 は、100 → 150 と同じ 8.447177% です。どちらも 1.5倍だからです。
倍率と年数が同じなら、最初の値が 100 でも 200 でも、年平均成長率は同じになります。
150 → 100 のように減った場合は、年平均成長率はマイナスになり、−7.789209% です。
「増加率 ÷ 年数」の −6.666667% より、マイナスの幅が大きくなります。
減っていく値に率を掛けるので、同じだけ減るには、毎年の率を大きくする必要があるからです。
どの組み合わせでも、ボード3の右下は最後の値に戻ります。
この計算で分かること、分からないこと
年平均成長率は、最初と最後の2つの値だけから出す率です。
途中で大きく下がった年があっても、この数字には表れません。
途中の動きを見るには、1年ごとの増減率を並べて比べることになります。
最初の値が 0 のときは、0 で割ることになるので、この式では求められません。
ボード1で最初を 0 にすると、カードには計算できないことを示す表示が出ます。
利益のように、マイナスになることがある数にも、この式はそのままでは使えません。
過去の年平均成長率は、これまでの増え方を1つの率にまとめたものです。
これから先も同じ率で増えることを表すものではありません。
次に読む — 複利の計算 — 年利と年数から将来の金額を求める
元本・年利・年数から、複利で増えたあとの金額と、2倍になるまでの年数を計算しています。
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