活用例 · お金 · 2026-09-26 更新

複利の計算 — 年利と年数から将来の金額を求める

元本・年利・年数から、複利で増えたあとの金額を求めます。 この例では、元本 100 を年利 5% で 10年 増やします。 10年後は 約162.89 です。 毎年 5 ずつ加えた場合の 150 より、約12.89 大きくなります。

ボード1

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

左の列は、元本・年利・年数です。右の列は、上から「単純に足した場合」・差・「複利」です。 「単純に足した場合」は、毎年、最初の 100 の 5% を加えていく計算です。 「複利」は、毎年、その時点の金額に 5% を掛けていく計算です。 中央の「差」は、複利から単純に足した場合を引いた数です。 左の数字を変えると、右の3枚が連動して変わります。

単純に足すと、10年で 150

年 5% の 10年分をそのまま足すと、5% × 10 = 50% で、100 は 150 になります。

これは、毎年「最初の 100 の 5%」、つまり毎年 5 ずつを加える考え方です。 このように、元本だけをもとに増える分を計算する方法を単利といいます。 ボード1では、意味が分かりやすいように「単純に足した場合」と表示しています。 この例では 150 です。

複利では、1年分増えた金額が次の年の元になる

複利では、前の年の結果に、次の年の 5% が掛かります。

  • 1年目 — 100 × 1.05 = 105
  • 2年目 — 105 × 1.05 = 110.25
  • 3年目 — 110.25 × 1.05 = 115.7625

1.05 は、「元の 100% + 増える 5%」を小数で表した数です。 1年ごとに 1.05倍になり、これを年数の回数だけくり返します。 式にすると、次のようになります。

複利で増えたあとの金額 = 元本 ×(1 + 年利 ÷ 100)年数

この例では 100 × 1.0510 で、10年後は 162.889463、約162.89 になります。 ボード1の「複利」のカードは、この式で計算しています。 毎年 5% なのは同じでも、5% を掛ける元が、毎年大きくなっていきます。

1年ずつの計算は、ボード2の左のカードで確かめられます。

ボード2

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

左のカード「1年ずつ複利」は、初期値の 100 に、変化率の 5% を「回数」の分だけくり返し掛けます。 回数を 1・2・3 にすると、105・110.25・115.7625 です。 10 にすると 162.889463 で、ボード1の複利と同じになります。 カードの中の線は、1年ごとの金額の増え方です。 右のカードは、あとの節で使います。

差は、増えた分にも 5% が掛かることから生まれる

この例では、単純に足した場合は 150、複利は約162.89 で、差は約12.89 です。

単純に足す計算では、毎年増える量は、ずっと 5 のままです。 複利では、1年目に増えた 5 にも、2年目に 5% が掛かります。 ボード1で年数を 2 にすると、単純に足した場合は 110、複利は 110.25 で、差は 0.25 です。 この 0.25 は、1年目に増えた 5 の 5% にあたります。

増えた分にも次の 5% が掛かり、その分にもまた次の 5% が掛かります。 これが毎年重なって、10年では約12.89 の差になります。

年 5% なら、約14.21年で 2倍になる

ボード2の右のカード「倍になるまで」は、毎期同じ率で増えるとき、何期で指定した倍率になるかを出します。 ここでは 1期を 1年として読みます。 年 5% で 2倍になるのは、約14.21年後です。

左のカードで回数を 14 にすると 197.99316、15 にすると 207.892818 です。 14年目と15年目のあいだで、200 を超えることが分かります。 単純に足す計算では、200 になるのは 20年目です。 複利では、それより6年ほど早くなります。

カードには「72の法則」の値も出ています。 72 を年利の数で割ると、2倍になるまでのおよその年数になる、という目安です。 年 5% なら 72 ÷ 5 = 14.4年で、正確な計算の 14.21年に近い値です。

数字を変えて確かめる

ボード1で、元本 100・年利 5% のまま、年数を変えたときです。

元本 100・年利 5%(ボードで実測、小数第3位で四捨五入)
年数 単純に足した場合 複利 差
1年1051050
5年125約127.63約2.63
10年150約162.89約12.89
20年200約265.33約65.33
30年250約432.19約182.19

1年目は、どちらも 105 で同じです。 年数が長くなるほど、差は速く広がります。 10年で約12.89 だった差は、20年で約65.33、30年で約182.19 です。 年数が 2倍・3倍になると、差は約5倍・約14倍になっています。 増えた分にも次の 5% が掛かる、という重なりが、年数の分だけ続くからです。

次は、年数を 10年にしたまま、年利を変えたときです。 右の2列は、ボード2の右のカードで、変化率を同じ年利にしたときの値です。

元本 100・10年(ボード1とボード2で実測、小数第3位で四捨五入)
年利 単純に足した場合 複利 差 2倍になるまで 72の法則
1%110約110.46約0.4669.66年72年
3%130約134.39約4.3923.45年24年
5%150約162.89約12.8914.21年14.4年
7%170約196.72約26.7210.24年10.29年
10%200約259.37約59.377.27年7.2年

年利を 5% から 2倍の 10% にすると、10年後の差は約12.89 から約59.37 へ、4倍以上になります。 年利が高いほど、増えた分に掛かる率も高くなるからです。 72の法則の値は、年利 3%〜10% では、正確な年数とのずれが1年より小さくなっています。 年利 1% では 72年と 69.66年で、2年あまりずれます。

元本を 1,000,000 にすると、複利は 1,628,894.626777 で、元本 100 のときの 1万倍です。 元本の 100 は、100万円のように読み替えても、増え方の割合は変わりません。

ボード2の左のカードの「毎回の増減」には、毎年加える額を入れられます。 10 にすると、回数 1 では 115 です。100 を 5% 増やした 105 に、10 を加えています。 回数 10 では 288.668388 です。 このとき入れた額は、最初の 100 と、毎年の 10 が 10回分で、合わせて 200 です。

この計算で分かること、分からないこと

ボードは、毎年同じ年利が続き、1年に1回、その年の分が加わるとして計算しています。

実際の金利や増え方は、途中で変わることがあります。 利息が1年に何回つくかによっても、結果は少し変わります。 また、ボードの結果は、税金や手数料を引く前の金額です。

次に読む — 年平均成長率(CAGR)の計算 — 最初と最後の値から年率を求める 最初の値・最後の値・年数から、毎年同じ率で増えたとみなしたときの年率を逆算し、その率で最後の値に戻るかを確かめています。


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