左の列は、1年あたり・入学時・1か月あたりの金額です。中央の列は、それに年数を掛けて、上から順に加えていった合計です。 右の列には、児童手当の月額を置いています。左と右の数字を変えると、中央の合計も連動して変わります。
この例(小・中学校と高校は公立、大学は私立文系で自宅から通学)では、子ども1人あたり 1,061万円、 児童手当 234万円を引いた実質が 827万円 になります。平均額ではなく、塾や習い事も含めた一例です。 幼稚園・保育園の時期は入れていません。
児童手当は、今の制度が続いた場合の額です。生まれ月によって、234〜245万円ほどの幅があります。 児童手当も授業料の無償化も、制度が変われば前提ごと変わります。このボードは総額を厳密に出すためのものではなく、 どの時期に何がかかるかを並べて見るためのものなので、金額は目安です。
このボードの考え方
教育費の見通しが立てにくいのは、期間の違う費目が混ざっているためです。 ボードでは、学校の段階ごとに年数を掛けて、1人あたりの総額にそろえています。合計する順番は次のとおりです。
- 小・中の9年 — 1年あたり 14万円 × 9年で 126万円です。 内訳は、学用品・教材 年4万円、部活動 年5万円、修学旅行などの積立 月2,500円(年3万円)、 中学校の給食費 月5,000円(3年で18万円。9年でならすと年2万円)です。 小学校の給食費は、2026年4月からの国の負担軽減で0円としています
- 高校の3年 — 入学時の 30万円(入学金・制服・教材など)に、1年あたり 12万円 × 3年を加えて 66万円です。 1年あたりは、通学定期 月7,500円(年9万円)と教材・行事など 年3万円です。 授業料は就学支援金で0円としています。高校までで 192万円です
- 大学の4年 — 入学時の 65万円(受験料 15万円・滑り止めの入学金 25万円・入学金 25万円)に、 1年あたり 120万円(授業料 100万円・施設設備費など 20万円)× 4年を加えて 545万円です。 私立は授業料と入学金のほかに、施設設備費・実験実習料などの納付金があり、初年度でも平均で30万円ほどの差になります。 大学までで 737万円です
- 学校以外の費用 — 塾・予備校 月3万円 × 72か月(6年)で 216万円、習い事 月1万円 × 108か月(9年)で 108万円です。 これを加えると、1人あたり 1,061万円になります
- 児童手当 — 3歳未満は月15,000円 × 36か月、3歳から高校生年代までは月10,000円 × 180か月で、18年で 234万円です。 子どもの人数を掛けた合計から、人数ぶんの手当を引いたものが実質です
この例では、大学の4年(545万円)が全体のおよそ半分です。 塾と習い事の合計 324万円は、高校3年間の 66万円の約5倍で、小学校から高校までの学校の費用 192万円よりも多くなります。 小学校から高校までで見ると、学校に払う額より、学校以外に払う額のほうが大きくなります。
児童手当は、第3子以降は月3万円です(こども家庭庁の児童手当制度の概要)。 このボードは、全員を月1.5万円・1万円の額で数えています。
まとまった現金が必要になる時期は3回
総額と同じくらい大切なのが、支払いの時期です。教育費は毎年同じ額ずつ出ていくのではなく、 納入期限の短い現金での支払いが、3つの時期に集中します。
- 高校入学 — 入学金・制服・教材。合格発表から納入までの日数が短い時期です
- 大学受験 — 受験料と滑り止めの入学金。 本命の発表を待たずに払うことがあります
- 大学入学 — 入学金と前期の授業料、下宿するなら賃貸の初期費用と家具家電。 3回のうちで、いちばん金額が大きい時期です
児童手当を使わずに貯めていれば、18年で 234万円になり、この3回の支払いに充てるのにちょうどよい額です。 総額を用意できるかどうかとは別に、それぞれの時期に間に合うかどうかで、家計への影響は変わります。 とくに大学入学時は、200〜300万円規模の現金が短い期間に必要になることがあります。
この試算に追加できる費目
大学の費用は、ボード2で費目に分けています。 この例では、入学時が受験料 15万円・滑り止めの入学金 25万円・入学金 25万円で 65万円、 1年あたりが授業料 100万円・施設設備費など 20万円で 120万円、4年で 545万円です。 自宅から通う例なので、自宅外の初期費用と仕送りは 0 にしています。