左の列は、2つの音の大きさです。 中央の列は、それぞれの音のエネルギーが、0dB の音の何倍かを表しています。 右下の「合計」は、2つのエネルギーを合計した値です。 右上の「合わせた大きさ」は、その合計をデシベルに戻した値で、この例では 63.01dB です。
音A・音B の数字を変えると、中央と右の値も連動して変わります。
デシベルは、エネルギーの桁を表す目盛り
デシベルは、音のエネルギー(音の強さ)を、基準の大きさと比べて表す数です。 10dB 大きいと、エネルギーは 10倍になります。 20dB 大きいと 100倍、30dB 大きいと 1,000倍です。 デシベルの数が 10 増えるごとに、エネルギーの桁が1つ増えます。
ボード1の中央のカードは、この関係を式にしたものです。
0dB の何倍か = 10^(デシベル ÷ 10)
60dB なら 10 の 6乗で、1,000,000倍(100万倍)です。 0dB は、音がないという意味ではありません。比べるときの基準にしている大きさです。
長さなら、3cm と 4cm をつなぐと 7cm です。 デシベルは桁を数えた目盛りなので、目盛りの数どうしを足しても、合わせた大きさにはなりません。 60 + 60 = 120dB は、エネルギーでは 10 の 12乗で、100万倍のさらに 100万倍にあたります。 実際には、同じ音が2つになって、エネルギーが 2倍になっただけです。
エネルギーに戻して合計し、デシベルに戻す
合わせた大きさは、次の式で求めます。
合わせた大きさ(dB)= 10 × log(10^(音A ÷ 10)+ 10^(音B ÷ 10))
log は、「10 を何乗すると、その数になるか」を表します。 式は長く見えますが、していることは3つです。ボード1の3つの列が、それぞれにあたります。
- エネルギーに戻す — 60dB は 0dB の 1,000,000倍です。音B も同じです
- 合計する — 1,000,000 + 1,000,000 = 2,000,000倍
- デシベルに戻す — 2,000,000 は 10 の約 6.301乗なので、10倍して 63.01dB です
合計しているのは2番目だけで、1番目と3番目は、目盛りを変えているだけです。 音が3つ以上あっても同じで、それぞれのエネルギーをすべて合計してから、デシベルに戻します。
同じ大きさの音を2つにすると、約3dB 増える
60dB の音を2つにすると 63.01dB で、3.01dB 増えました。 70dB どうしなら 73.01dB、80dB どうしなら 83.01dB です。 もとの大きさが何dB でも、同じ音を2つにすると 3.01dB 増えます。
同じ音が2つになると、エネルギーはちょうど 2倍です。 2倍をデシベルで表すと 10 × log 2 で、約 3.01 になります。 もとの大きさによらず、2倍はいつも同じ幅になります。
同じ大きさの音が何個もあるときは、1つの音の大きさに 10 × log(個数)を加えれば求められます。 ボード2はこの計算です。