左の2枚が、比べる2つのマグニチュード(M)です。 右上の「マグニチュードの差」は、大きいほうから小さいほうを引いた数です。 右下の「エネルギーは何倍」は、10 の(1.5 × 差)乗 です。 マグニチュードを変えると、右の2枚も連動して変わります。
マグニチュードは、ふつうの目盛りではない
マグニチュードは、地震そのものの規模を表す数字です。 ただし、1・2・3・4 と、ふつうの物差しのように同じ量ずつ増えていく数字ではありません。
マグニチュードが 1 大きくなると、地震が出すエネルギーは約 32倍になります。 ボード1で大きいほうを 8 にすると、M7 と M8 の比べになり、31.622777倍 と出ます。 小さいほうを 8、大きいほうを 9 にしても、31.622777倍 です。 どの位置でも、マグニチュードが 1 ちがえば、倍率は同じです。
M7 から M9 までは、この約 32倍 が2回あります。 31.622777 × 31.622777 は 1000 なので、M7 と M9 では 1000倍 になります。 差が 1 増えるごとに、倍率は約 32倍ずつ大きくなっていきます。
0.2 しかちがわなくても、約2倍
ボード1で、小さいほうを 7、大きいほうを 7.2 にします。差は 0.2 です。 それでもエネルギーは 1.995262倍、つまり約2倍になります。 差が 0.1 なら 1.412538倍、0.5 なら 5.623413倍 です。
ニュースでは「マグニチュード 7.0 から 7.2 に修正されました」のように伝えられることがあります。数字の差は 0.2 です。 マグニチュードはふつうの目盛りではないので、この 0.2 の差が、エネルギーでは約2倍の差になります。
なぜ 1 ちがうと約32倍なのか
地震のエネルギーを見積もるときには、次の関係式が使われます。 グーテンベルクとリヒターという地震学者が示した、マグニチュードとエネルギーのおおよその関係です。
log10 E = 4.8 + 1.5 × M(E はエネルギー、単位はジュール)
log10 E は、エネルギーが 10 の何乗かを表します。 つまり、エネルギーは 10 の(4.8 + 1.5 × M)乗 ジュール(J)です。 ボード2では、この式で2つの地震のエネルギーを出し、割り算で比べています。