左の2枚が、比べる2つのpHです。 右上の「桁のちがい」は、うすいほうのpHから濃いほうのpHを引いた数です。 右下の「水素イオンは何倍」は、10 の「桁のちがい」乗です。3桁なら、10 を3回かけた値になります。 pHを変えると、右の2枚も連動して変わります。
pHは、水素イオンの濃さの桁を表す数
水溶液の中には、水素イオンがあります。 水素イオンが多いほど、酸性が強くなります。
水素イオンの濃さは、mol/L(モル毎リットル)という単位で表します。 1L の中に水素イオンがどれだけあるかを表す単位です。 25℃の純粋な水では、水素イオンの濃さは 0.0000001 mol/L です。 小数点のあとに、0 が6つ並びます。
このような小さい数は、10 の何乗かで書くと短くなります。 0.0000001 は、10 のマイナス7乗です。 pHは、この「マイナス7」から 7 を取り出した数です。 式で書くと、次のようになります。
pH = −log10(水素イオンの濃さ)
log10 は、ある数が 10 の何乗かを表す記号です。 25℃の純粋な水は、pH 7 になります。
マイナスをつけて取り出しているので、濃さが大きいほど、pHは小さくなります。 0.0001 mol/L は 10 のマイナス4乗なので、pH 4 です。 pH 4 のほうが pH 7 より水素イオンが多く、酸性が強いということになります。
pHの引き算が、そのまま桁の差になる
ボード1の「桁のちがい」の式は、うすいほうのpH − 濃いほうのpH だけです。 この例では 7 − 4 = 3 です。 pHがもともと桁の数なので、引き算の答えがそのまま桁の差になります。
3桁ちがうということは、10 を3回かけた 1000倍 ということです。 倍率に戻すときだけ、10 の何乗かを計算します。 右下のカードの 10^桁のちがい が、この計算です。
pHの差の 3 は、3倍という意味ではありません。 差が 1 増えるごとに、倍率は 10倍ずつ大きくなります。
同じ差なら、どこで比べても倍率は同じです。 pH 5 と pH 2 も、pH 6 と pH 3 も、差は 3 で、1,000倍 になります。
濃さに戻して割っても、同じ倍率になる
ボード2では、2つのpHをそれぞれ水素イオンの濃さに戻してから、割り算で比べています。