上の段が支点の左側、下の段が右側です。どちらの段も、左の列がおもりの重さ、右の列が支点からの距離で、 まん中の列に、その2つを掛けた「はたらき」が出ます。
中段のまん中の「左 − 右」は、左右のはたらきの差です。0 なら、つり合っています。 中段の左の「つり合う右の距離」は、右のおもりを今の重さにしたまま、つり合わせる距離です。 中段の右の「つり合う右のおもり」は、右の距離を今のままにして、つり合わせる重さです。
この例では、左も右もはたらきが 1,200 で、差は 0 です。 右のおもりは 40g で、左の 60g より軽いのに、つり合っています。
てこをかたむけるはたらき — 重さ × 支点からの距離
てこは、棒を1点で支えて、そのまわりにかたむくようにした道具です。支えている点を支点といいます。
おもりが棒をかたむけようとする強さは、おもりの重さだけでは決まりません。 同じおもりでも、支点から遠くにつるすほど、強くかたむけます。 小学校の理科では、この強さを「てこをかたむけるはたらき」と呼び、次の式で表します。
てこをかたむけるはたらき = おもりの重さ × 支点からの距離
左右のはたらきが等しいとき、てこは水平につり合います。 等しくないときは、はたらきの大きいほうが下がります。 ボード1の「左 − 右」がプラスなら左が下がり、マイナスなら右が下がります。
ボード1で右のおもりを 30g にすると、右のはたらきは 900 になります。 「左 − 右」は 300 で、左が下がります。 右のおもりを 80g にすると、右のはたらきは 2,400 です。「左 − 右」は −1,200 で、右が下がります。
「重いほうが下がる」が当てはまるのは、左右の距離が同じときです。 ボード1で右の距離を 20cm にすると、左右とも支点から 20cm になります。 このときは「左 − 右」が 400 になり、重い左の 60g が下がります。
距離は、支点から、おもりをつるした位置までを測ります。棒の端からではありません。 学校の実験用てこのように、距離を目盛りの数で数える場合も、同じ計算ができます。 左の目盛り 2 に 60g、右の目盛り 3 に 40g なら、60 × 2 と 40 × 3 はどちらも 120 です。
はたらきの 1,200 は、g と cm を掛けた数なので、重さでも長さでもありません。左右を比べるための数です。 物理では、このはたらきを「力のモーメント」と呼び、力 × 支点からの距離で表します。
つり合わせるおもりと距離を出す
左のはたらきが決まっていれば、右をどうすればつり合うかを計算で出せます。 右のはたらきも同じ 1,200 にすればよいので、次のようになります。
- 右のおもりが決まっているとき — 右の距離 = 左のはたらき ÷ 右のおもり
- 右の距離が決まっているとき — 右のおもり = 左のはたらき ÷ 右の距離
この例では、1,200 ÷ 40 = 30cm と、1,200 ÷ 30 = 40g です。 ボード1の中段の左右の2枚が、この計算をしています。
右の距離を 2倍の 60cm にすると、つり合う右のおもりは半分の 20g になります。 はたらきを 1,200 のまま保つには、距離が2倍なら、重さは半分になるからです。 このように、一方を何倍かにすると、もう一方が何分の1になる関係を反比例といいます。
ボード1で右を 20g・60cm にすると、「左 − 右」は 0 に戻ります。 左のおもりを 90g にすると、左のはたらきは 1,800 になり、右が 40g のままなら、つり合う距離は 45cm です。
おもりが2つ以上あるとき — はたらきを合計する
片側に2つ以上のおもりをつるしたときは、1つずつはたらきを出して、合計します。