予備を0にしてみる
右の「予算(月)」カードには鍵の印が付いていて、10万円に固定されている。
左の4枚のどれを動かしても、合計は10万円のままになるよう残りが動く。
「予備」を 0 にしてみてほしい。 1万円が浮く。
1万円はまるごと家賃には入らなかった。
家賃は6万円で頭を打ち、そこから先は次へ流れる。
次は食費だが、食費はもう上限にいるので1円も受け取れない。
だから残りの5,000円は、その次の娯楽まで落ちてきた。
画面の上に 「合計 100,000 を保つため 2 枚を調整しました」 と出る。
動いたのは家賃と娯楽の2枚、という意味だ。
減らすときも、上から
Ctrl+Z(Mac は ⌘Z)で戻してから、今度は逆に
「予備」を 20,000 にしてみる。1万円足りなくなる。
減るのも①の家賃からだ。ただし家賃は5万円が下限なので、
減らせるのは5,000円まで。残りの5,000円は②の食費から出る。
結果は 家賃 50,000・食費 20,000・娯楽 10,000。
娯楽は1円も動かない。
さらに「予備」を 30,000 にすると、家賃はもう下限で動けないので、
食費だけがさらに1万円減って 10,000 になる。
上限や下限に当たった費目は、そこで止まって次に譲る。
順番は、どこで決めているのか
ここまで「①から順に」と書いてきたが、
順番を決める設定はどこにもない。
カードの右下に出ている ①②③④ は、
盤面に置かれた位置が上のものから順に振られているだけだ。
試しに「娯楽」のカードをつかんで、家賃より上へ動かしてみてほしい。
①が娯楽に付け替わる。そのあと予備を減らすと、今度は娯楽が先に増える。
これは強力だが、気をつけるところでもある。
見やすく並べ直しただけのつもりでも、計算の意味が変わる。
①②③④ が見えているのはそのためで、
並べ替えたら番号を確かめると覚えておくとよい。
別の決め方とくらべる
予算カードの ⋯ を開くと、
「いまの比率」「均等」「重み」「上から順に」の4つが並んでいる。
いまは「上から順に」が選ばれている。
ここで少し意外なことが起きる。
「予備を0にする」で試すかぎり、どれを選んでも答えは同じになる。
家賃が上限、食費も上限にいるので、どの決め方でも行き先が娯楽しか残らないからだ。
違いが出るのは減らすほう。
「予備」を 15,000 にして、決め方を切り替えてみてほしい。
「上から順に」だけが家賃を下限まで使い切って、あとは触らない。
ほかの2つは全員から少しずつ集める。
同じ「5,000円足りない」でも、誰がかぶるかがまるで違う。
ついでに、比率と均等では1円未満の端数が出ている。
お金としては困るので、そのときは ⋯ の
「整数のまま分ける」を一緒に使うことになる。
つまずきやすいところ
この見当は、どこまで本当か
このボードは「合計は動かさない」という前提だけで動いている。
実際の家計では、そもそも10万円という枠が動く。
家賃の上限も、引っ越せば変わる。
だからこの記事が言えるのは「決め方を1つ選ぶと、しわ寄せの行き先が決まる」まで。
どの決め方が正しいかではなく、
選んだ決め方が誰にしわ寄せするのかを、先に見ておけるということだ。
次に読む — 毎月10万円なら、いくら借りられる?。こちらは合計ではなく、毎月の返済額のほうを固定する話。
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