CalcAnyway · カード事典 · 2026-09-27 更新

式・方程式 — 答えまでの途中の式を見せるカード

このページのカードは、方程式の解き方や筆算、分散の求め方のように、答えまでの途中の式を1行ずつ見せます。 「カードを追加」の一覧で「式・方程式」を開くと、10種類が並んでいます。 たとえばボード1では、5人から当番を2人選ぶ選び方の数と、Aさんを含む選び方の数を出しています。 10 通りのうち 4 通りにAさんが入るので、Aさんが選ばれる確率は 2/5(40%)です。

ボード1

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左上の「5人から2人を選ぶ」は、順列・組合せのカードです。 n に 5、r に 2 を入れていて、₅C₂ = 5! ÷ (2! × 3!) = (5 × 4) ÷ (2 × 1) = 10 と、途中の式から順に出しています。

左下の「Aさんを含む選び方」も、同じカードです。 Aさんと組むもう1人を、残りの4人から1人選ぶので、₄C₁ = 4 通りです。

右の分数のカードには、左下のカード、左上のカードの順に線をつないでいます。 1本目が分子、2本目が分母になるので、4/10 を約分した 2/5 が大きく出ます。 その下は小数の 0.4 と、百分率の 40% です。

組合せのカードの n と r は、カードの欄に打ち込みます。 6人から選ぶ場合は、左上の n を 6、左下の n を 5 にします。 15 通りのうち 5 通りなので、分数のカードは 1/3(33.33%)になります。 n を 5 と 4 に戻すと、2/5 に戻ります。

方程式

x を1つ含む一次方程式を、移項の手順を1行ずつ書きながら解くカードです。 式は、カードの欄に打ち込みます。 ほかのカードの値は使えません。線をつなごうとすると、値を受け取れないことが通知されます。

ボード2の左の「りんごの個数」は、1個 120円のりんごを何個かと 200円のかごを買って、800円だったときの式です。 120x + 200 = 800 を入れると、「両辺から 200 をひく」で 120x = 600 になります。 続く「両辺を 120 でわる」で、答えは x = 5 です。

ボード2

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  • 書き方 — 120x のように、かけ算の記号は省けます。わり算は x/3 のように / で書き、かっこは先に外してから解きます。 小数は分数に直して計算し、割り切れない答えは、3x = 2 の x = 2/3 のように分数で出ます。 1/x = 2 のように分母に x がある式は、「両辺に x をかけて分母をはらう(x ≠ 0)」の手から始まります。
  • 1手ずつ・確かめる — 「1手ずつ」を押すと、最初の1手だけが出ます。◀ ▶ で1手ずつ進めたり戻したりでき、「ぜんぶ」で全部の手順に戻ります。 「確かめる」を押すと、答えを元の式に入れたときの左辺と右辺が出ます。ボード2の左では、どちらも 800 です。
  • 解が1つに決まらないとき — x + 1 = x + 2 のように x が消えて成り立たない式では、「解はありません」と出ます。 2(x + 1) = 2x + 2 のように、いつでも成り立つ式では「どんな数でも成り立ちます」と出ます。
  • 読めない式 — x と y の両方がある式では「2つの式」に、x² がある式では「二次方程式」に切り替えるよう、案内が出ます。 文字は x で書きます。a のような文字では、x に書き直すよう案内が出ます。
  • ほかのカードへ — 答えの値は、ほかのカードに渡りません。カードを選んでも、線をつなぐ○が出ません。

「カードを追加」の「連立方程式」「二次方程式」「不等式」も、この方程式のカードです。 カードの上の欄で、種類を「1つの式」「2つの式(連立)」「二次方程式」「不等式」から選び直せます。 種類を変えても、欄に打ち込んだ式はそのまま残ります。

連立方程式

種類を「2つの式(連立)」にした方程式のカードです。式の欄が2つになり、x と y の連立方程式を解きます。 方程式のカードと同じく、答えはほかのカードに渡りません。

ボード2の右の「切手の枚数」は、50円切手と 80円切手を合わせて 10枚買い、620円だったときの式です。 x + y = 10 と 50x + 80y = 620 を入れています。 カードは「①を 50 倍、②を 1 倍して x の係数をそろえる」で、x の係数を 50 にそろえます。 「①−② で x を消す」で −30y = −120 になり、y = 4 です。 y = 4 を②に入れて、答えは x = 6、y = 4 になります。

  • 解き方 — 係数をそろえ、2つの式を足すか引いて、文字を1つ消します(加減法)。 片方の式が x = 3 のような形なら、そのままもう一方の式に入れます。 y = 2x + 1 のような式は、−2x + y = 1 の形に整えてから解きます。
  • 確かめる — 答えを2つの式に入れた値が出ます。ボード2の右では、①が 10 = 10、②が 620 = 620 です。
  • 解が1つに決まらないとき — x + y = 1 と x + y = 2 の組では、「2つの式は平行な直線です。解はありません」と出ます。 x + y = 1 と 2x + 2y = 2 の組では、「2つの式は同じ直線です。解は1つに決まりません(無数にあります)」と出ます。
  • 文字の数 — 使える文字は x と y の2つです。z を含む式は読めません。 文字が3つの連立方程式は、連立方程式(3元・行列)のカードで解けます。

二次方程式

種類を「二次方程式」にした方程式のカードです。x² は x^2 と打ちます。 因数分解できる式は因数分解で、そうでない式は判別式と解の公式で解きます。答えはほかのカードに渡りません。

置いたときに入っている x² − 5x + 6 = 0 は、「因数分解する」で (x − 2)(x − 3) = 0 になります。 「かけて 0 なら、どちらかが 0」の手を経て、答えは x = 2, 3 です。 x² − 2x − 1 = 0 では、判別式 D = 8 を求めて解の公式に進みます。 答えは x = 1 ± √2 で、およその値 2.414 と −0.4142 も出ます。

  • 式の形 — 右辺が 0 でなくても解けます。x² = 2x + 8 は x² − 2x − 8 = 0 に、x(x + 3) = 40 は x² + 3x − 40 = 0 に整えてから解きます。
  • 解の公式を使う式 — x² の係数が 1 でない式は、因数分解できる式でも解の公式で解くことがあります。 2x² + 3x − 2 = 0 は、D = 25 から x = −2, 1/2 になります。
  • 答えが1つ・実数の答えがない — x² − 4x + 4 = 0 は (x − 2)² = 0 で、答えは x = 2 の1つです。 D が負になる式では、「D が負なので、実数の解はありません」と出ます。
  • 読めない式 — x² が無い式では「1つの式」で解くよう、案内が出ます。x³ のある式は解けません。文字は x で書きます。
  • 確かめる — それぞれの答えを入れたときの左辺が出ます。どちらも 0 なら、その数は答えです。 √ を含む答えでは、「≈ 0」のように、およその値で出ます。

次のボードは、縦が横より 3m 長く、面積が 40m² の花壇の、横の長さを求めています。 x(x + 3) = 40 の答えは x = −8, 5 で、長さとして使えるのは 5m です。

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不等式

種類を「不等式」にした方程式のカードです。一次不等式を、方程式と同じように1手ずつ解きます。 不等号は <、>、<=、>= で打ち、カードでは < > ≦ ≧ と表示されます。答えはほかのカードに渡りません。

置いたときに入っている 5 − 2x <= 11 は、−2x + 5 ≦ 11 と書き直され、5 をひいて −2x ≦ 6 になります。 次の手は「両辺を −2 でわる(負の数でわるので不等号の向きが変わる)」で、答えは x ≧ −3 です。

  • 数直線 — 答えの下に、x の範囲を数直線で示します。 ≦ や ≧ のように境目の数を含むときは塗りつぶした丸、< や > のときは白い丸です。
  • 確かめる — 範囲の中から数を1つ選んで元の式に入れ、成り立つことを示します。 3 − x > 1(答えは x < 2)では、x = 1 を入れて、左辺 2 > 右辺 1 で成り立つと出ます。
  • いつでも成り立つ・成り立たない — x が消えていつでも成り立つ式では「どんな数でも成り立ちます」、成り立たない式では「解はありません」と出ます。
  • 読めない式 — 1 < 2x + 3 < 7 のように不等号が2つある式や、x² を含む式は読めません。

次のボードは、1個 300円の品物を、送料 500円と合わせて 2,000円以内で買うときの個数です。 300x + 500 <= 2000 から x ≦ 5 で、5個まで買えます。 「確かめる」では x = 4 を入れて、左辺 1700 ≦ 右辺 2000 で成り立つことを示します。

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連立方程式(3元・行列)

x・y・z の3つの文字を含む連立方程式を、行列の形で解くカードです。 中身は「行列の計算」のカードで、演算の欄が「連立方程式を解く」になっています。 ほかの演算は、行列の計算の節で説明しています。

左の3行3列のマスに、x・y・z の係数を、式ごとに1行ずつ入れます。中央の縦のマスには、それぞれの式の右辺を入れます。 すべて埋めると、右の縦のマスに、上から x・y・z の答えが出ます。 置いたばかりのカードはマスが空で、「空いているマスがあります。すべて埋めてください」と出ています。

次のボードでは、x + y + z = 600、2x + y + 3z = 1300、x + 3y + 2z = 1300 を入れています。 答えは、上から 100、200、300 です。

3元の連立方程式のボードを CalcAnyway で開く ↗

  • 答えの形 — 割り切れない答えは分数で出ます。マスには、1/2 や 0.5、−1 のような数も入れられます。
  • 文字の数を変える — 「A行」「A列」「B行」の − + で、マスの数を変えられます。 2行2列にすると、文字が2つの連立方程式になります。2x + y = 1、x + 3y = 2 では、答えは 1/5 と 3/5 です。
  • 自分で解く — 押すと答えのマスが空になり、自分の答えを打ち込めます。 合っている数が「2/3 合っています」のように出て、全部合うと「全部合っています」になります。「答えを見る」で答えに戻ります。
  • 答えが1つに決まらないとき — 解がない場合も、無数にある場合も、「ただ1つには決まりません(逆行列がありません)」と出ます。 マスに数でない文字があると、「読めない数があります」と出ます。
  • 途中の式とほかのカード — 方程式のカードと違い、途中の手順は出ません。答えは、ほかのカードの式には入りません。

筆算

たし算・ひき算・かけ算・わり算を、筆算の形で書くカードです。 上の欄で計算の種類を選び、2つの数をカードの欄に打ち込みます。答えはほかのカードに渡りません。

ボード3の左の「かけ算の筆算」は、123 × 45 です。 123 × 5 = 615 と 123 × 4 = 492 を1段ずつずらして書き、合わせた 5535 が答えです。

ボード3

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  • くり上がり・くり下がり — たし算では、くり上がった 1 を上に小さく書きます。 ひき算では、くり下がりで変わった数を上に小さく書きます。1000 − 1 なら、0・9・9・10 です。
  • わり算 — 商を上に、それぞれの段のひき算を下に書き、いちばん下に残る数があまりです。 100 ÷ 7 では、商が 14、あまりが 2 です。
  • 1手ずつ — 1けたずつ、または1段ずつ進みます。 そのときの計算が、「7 + 8 = 15」「10 ÷ 7 = 1 あまり 3」のように下に出ます。
  • 自分で解く — たし算・ひき算・かけ算では、答えの段が1けたずつの空いたマスになり、答えを打ち込めます。 全部入れると、「せいかい!」か「もう一度」が出ます。
  • 使える数 — 0 以上の整数で、999999 までです。わる数は 999 までです。 小数や負の数では「0 以上の整数を入れてください」、0 でわると「0 ではわれません」と出ます。 ひき算で小さい数から大きい数をひくと、「小さい数から大きい数はひけません」と出ます。

素因数分解

数を素数で割り続けて、素数のかけ算の形にするカードです。 割る素数を左に、割った答えを下に書いていく形(すだれ算)で表示します。結果はほかのカードに渡りません。

「1つの数」では、60 を 2・2・3 で割って最後に 5 が残り、60 = 2² × 3 × 5 になります。 約数の個数(12)も出て、「約数を見る」を押すと、1, 2, 3, 4, 5, 6, 10, 12, 15, 20, 30, 60 と並びます。 素数を入れると、「97 は素数です」のように出ます。

「2つの数」では、2つの数を同じ素数で、割れるあいだ割っていきます。 ボード3の右の「84 と 36」は、2・2・3 で割って、7 と 3 が残ります。 左の 2・2・3 をかけた 12 が最大公約数、12 に 7 と 3 をかけた 252 が最小公倍数です。

  • 1手ずつ — 「60 ÷ 2 = 30」「84 と 36 を 2 でわる」のように、1回の割り算ずつ進みます。
  • 使える数 — 1 から 999999 までの整数です。範囲の外の数や小数では、「1 から 999999 までの整数を入れてください」と出ます。 1 を入れると、「1 は素数でも合成数でもありません」と出ます。
  • 式で使うとき — 最大公約数・最小公倍数をほかの計算に使うときは、計算カードの gcd と lcm で出せます(式の書き方と関数)。

分数

2つの数を分数にして、約分した形、帯分数、小数、図で表示するカードです。 分子と分母は、カードの2つの欄に打ち込むか、ほかのカードを2枚つないで決めます。 つなぐときは、1本目のカードが分子、2本目のカードが分母です。

ボード1の「Aさんが選ばれる確率」は、4/10 を約分した 2/5 を大きく出し、約分する前の 4/10 を上に小さく添えています。 その下が小数と百分率(0.4、40%)、いちばん下がテープの図です。

  • 帯分数 — 分子が分母より大きいときは、7/3 を 2 と 1/3 のように帯分数で出します。
  • 図 — いちばん下の欄で、図を「テープ」「円」「数直線」から選べます。
  • 小数や負の数 — 0.5/0.25 は 50/25 として扱い、約分して 2 になります。−6/4 は、−1 と 1/2 です。
  • 分母が 0 — 分数のかわりに「÷0」と出て、ほかのカードに値が渡りません。
  • ほかのカードへ — 分数を小数にした値が、ほかのカードに渡ります。ボード1なら 0.4 です。
  • つないだカードが1枚だけのとき — 欄に打ち込んだ分数のままです。つないだカードの値を使うのは、2枚つないだときです。

わり算の答えを分数で表す例は、わり算と分数にあります。

統計の途中式

つないだカードの値から、平均・分散・標準偏差を求める途中の計算を、表と式で並べるカードです。 値は、リスト、入力、計算などのカードを線でつないで渡します。複数のカードをつなぐこともできます。 リストをつないだときは、リストで集計している列の値を使います。

ボード4では、5人の点数(60・70・80・90・100)のリストをつないでいます。 表の「偏差」は、それぞれの点数から平均の 80 をひいた数で、「二乗」はそれを2乗した数です。 表の下には、個数 n(5)、合計 Σx(400)、平均(80)、偏差平方和(1,000)、分散(200)、標準偏差(14.1421)が順に並びます。

ボード4

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  • ほかのカードに渡す値 — 上の左の欄で、「標準偏差」「分散」「平均」から選びます。 選んだ値がいちばん下に大きく出て、ほかのカードに渡ります。ボード4では、標準偏差の 14.142136 です。
  • 分散の割る数 — 上の右の欄で、分散を求めるときに割る数を「n(母集団)」か「n−1(標本)」から選びます。 ボード4で「n−1(標本)」にすると、1,000 を 4 で割って分散は 250、標準偏差は 15.8114 になります。
  • 表の行 — 表に並ぶのは最初の12個までで、それより多いときは「…他 2 件」のように残りの数が出ます。 計算には、全部の値を使います。
  • 値が足りないとき — 何もつないでいないときは、「値のカードをつないでください」と出ます。 「n−1(標本)」で値が1つだけのときは、分散の行に「値が2つ以上必要」と出ます。

平均値と中央値では、このカードで点数や貯蓄額の合計と平均値を出しています。

順列・組合せ

n 個から r 個を選ぶ組合せ(ₙCᵣ)と、選んで並べる順列(ₙPᵣ)の数を、途中の式から出すカードです。 上の欄で「組合せ ₙCᵣ(選ぶだけ)」か「順列 ₙPᵣ(並べる)」を選び、n と r をカードの欄に打ち込みます。 n と r を、ほかのカードから受け取ることはできません。

ボード1の「5人から2人を選ぶ」を「順列」に切り替えると、₅P₂ = 5! ÷ 3! = 5 × 4 = 20 になります。 2人を選んだうえで、当番の1番目と2番目のように順番も区別すると、20 通りです。 「組合せ」に戻すと、10 に戻ります。

  • 選ぶ側と残す側 — 組合せでは、「選ぶ側と残す側は同じ数: ₅C₂ = ₅C₃」のように、同じ答えになる組を添えます。 ₅C₃ も、少ないほうの 2 を使って (5 × 4) ÷ (2 × 1) と計算します。
  • パスカルの三角形 — n が 12 までのときは、パスカルの三角形も出ます。 答えの数に色が付き、その上にある、足すと答えになる2つの数にも印が付きます。ボード1の ₅C₂ では、10 の上の 4 と 6 です。
  • 使える数 — n は 0 から 100 までの整数です。範囲の外の数を入れると「0〜100 の整数を入れてください」と出て、前の数のままになります。 r が n より大きいと、「r は n 以下にしてください(₃C₅ は選べません)」のように出ます。
  • ほかのカードへ — 答えの数が、ほかのカードに渡ります。ボード1では、2枚の組合せのカードの答えを、分数のカードが使っています。

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