CalcAnyway · 使い方ガイド · 2026-09-27 更新

合計を固定して配る — 合計を保ったまま、1つの数字を変える

「結果」カードで合計を固定すると、つないだカードのうち1枚の数字を変えたとき、 ほかのカードが自動で調整され、合計は変わりません。 このページでは、合計の固定のしかた、ほかのカードへの配り方、上限・下限、整数で分ける方法を扱います。 たとえばボード1では、イベント予算 100,000円を4つの費目に分けています。 飲食費を 30,000円から 37,000円にすると、ほかの3枚が 36,000円・18,000円・9,000円になり、 合計は 100,000円のままです。

ボード1

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

左の4枚は入力カードで、右の「イベント予算」は4枚の合計を出す結果カードです。 結果カードの左下にある小さな鍵の印(🔒)は、合計が 100,000円に固定されていることを表します。

飲食費の数字を 37,000 に書き換えると、会場費・景品・予備費の3枚が 36,000・18,000・9,000 に変わります。 調整されたカードは、枠が一瞬光ります。 画面の上には、合計を保つために何枚のカードを調整したかが通知されます。 書き換えた飲食費は、打ち込んだ 37,000 のままです。

合計を固定する

合計を固定するのは「結果」カードです。結果カードは、つないだカードの数字の合計を表示します。 ボード1と同じ形は、次の手順で作れます。

  1. 配りたい数字を、入力カードに1枚ずつ置きます。
  2. 入力カードを選ぶと、右端に○が出ます。○を何もない場所へドラッグして離すと、作れるカードの一覧が出ます。
  3. 一覧の「結果を追加」を押すと、その入力カードにつながった結果カードができます。
  4. ほかの入力カードの○を、結果カードへドラッグしてつなぎます。
  5. 結果カードを選び、右上の ⋯ を開いて「合計を保つ」を押します。

押した時点の合計が、固定する値になります。結果カードの左下に鍵の印が出て、 ⋯ の中の項目は「合計の固定を解除」に変わります。

「合計を保つ」が ⋯ に出るのは、結果カードに入力カードが2枚以上つながっているときです。 あいだに計算カードを挟んでつながっている入力カードも数えます。

固定する値を変える

結果カードには、固定する値を打ち込む欄はありません。値を変えるときは、いったん固定を外します。

  1. 結果カードの ⋯ で「合計の固定を解除」を押します。鍵の印が消えます。
  2. 入力カードの数字を変えます。固定していないので、ほかのカードは動かず、合計がそのまま変わります。
  3. 合計が目的の値になったら、もう一度「合計を保つ」を押します。そのときの合計が、新しく固定されます。

1枚を変えたとき、ほかのカードへの配り方

合計を固定しているとき、結果カードの ⋯ には、配り方を選ぶボタンが4つ並びます。 「いまの比率」「均等」「重み」「上から順に」です。選んでいるボタンは色が変わっていて、最初は「いまの比率」です。

以下は、ボード1で飲食費を変えたときの結果です。 どの配り方でも、飲食費を 30,000 に戻すと、ほかの3枚も 40,000・20,000・10,000 に戻ります。

いまの比率

変えた分を、ほかのカードのいまの数字に比例して分けます。 飲食費を 37,000 にすると、ほかの3枚に残る額は 70,000 から 63,000 に減ります。 3枚とも同じ割合(10分の9)で減るので、36,000・18,000・9,000 になります。

均等

飲食費を 30,000 に戻してから、⋯ で「均等」を押し、飲食費を 36,000 にします。 増えた 6,000 を3枚で等しく分けるので、どのカードも 2,000 ずつ減ります。 会場費は 38,000、景品は 18,000、予備費は 8,000 です。

上から順に

飲食費を 30,000 に戻してから「上から順に」を押すと、入力カードの右下に ①〜④ の番号が出ます。 これが調整する順番です。ボードの中で上にあるカードほど先で、同じ高さに並んでいるときは左のカードが先です。 つないだ順番やカードの番号では決まりません。カードを動かすと、番号も付け直されます。

飲食費を 36,000 にすると、会場費だけが 34,000 になります。 変えた飲食費を除いて、いちばん上の会場費が差をすべて受け持つからです。 減らすときは 0 になるまで、増やすときは上限に届くまで、2番目以降のカードは動きません。

重み

「重み」を選ぶと、つないだ入力カードの ⋯ に「配分の重み」が出ます。 −・+ で重みを変えられ、最初はどのカードも 1 です。 差は重みに比例して分けます。会場費の重みを 2 にすると、会場費はほかのカードの2倍動きます。

動かさないカード

入力カードの ⋯ で「この値を動かさない」を押すと、そのカードは調整から外れ、左下に鍵の印が付きます。 同じ場所が「この値を動かしてよい」に変わるので、押すと元に戻ります。

調整で動くのは、書き換えたカードと「この値を動かさない」にしたカードを除いた入力カードです。 どの配り方でも、0 より小さくは調整されません。

結果カードと入力カードのあいだに計算カードがあるときも、合計は保たれます。 ただしこのときは、⋯ に配り方のボタンと「整数のまま分ける」が出ません。

上限・下限と、調整する順番

入力カードが、合計を固定した結果カードにつながっていると、そのカードの ⋯ に「上限・下限を決める」が出ます。 押すと、数字の下に「下限」と「上限」の欄が出ます。 合計を保つための調整では、カードはこの範囲の外へは動かされません。 自分で打ち込んだ数字は、範囲の外でもそのまま入ります。

ボード2は、ボード1と同じ予算を「上から順に」で配るボードです。 会場費は、下限と上限の両方を 40,000 にしてあるので、調整では動きません。 飲食費は 25,000〜35,000、景品は 15,000〜25,000 の範囲です。予備費には上限・下限を入れていません。

ボード2

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

予備費を 15,000 にすると、飲食費が 25,000 になります。 足りない 5,000 を ① から順に探し、① の会場費は動かせないので、② の飲食費から減らしています。

続けて予備費を 20,000 にすると、飲食費はもう下限にいるので、③ の景品が 15,000 になります。

合計を保てないとき

ボード2で、さらに予備費を 25,000 にします。減らせるカードが残っていないので、合計は保たれません。 上限・下限に当たって合計を保てなかったことが、画面の上に通知されます。 ほかのカードは変わらず、結果カードの合計は 105,000 になります。

固定した値は、このあいだも 100,000 のまま残っています。 予備費を 10,000 に戻すと、合計を 100,000 にするための 10,000 が ① から順に加えられます。 飲食費は上限の 35,000 になり、景品は 15,000 のままです。 予備費は初期値に戻りましたが、飲食費と景品は初期値の 30,000 と 20,000 には戻りません。 合計を保つカードは、いまの数字から調整するためです。

合計を保てなかったことが通知されるのは、次のようなときです。どの場合も、結果カードにはそのときの合計が出ます。

  • 調整するカードが上限・下限に当たったとき
  • ほかのカードがすべて「この値を動かさない」になっているとき
  • 調整すると 0 を下回るカードがあるとき(「均等」で1枚を大きく変えたときなど)

整数のまま分ける・ドント方式で分ける

座席や人数のように、小数にできない数を配るときに使います。 ボード3は、新しいフロアの 20席を、4つの部署の人数比で分けるボードです。 左の4枚は人数比どおりの席数で、営業は 100人のうち 46人なので 9.2席です。 「座席」の結果カードは、20 に固定しています。

ボード3

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

「座席」の ⋯ で「整数のまま分ける」を押すと、合計 20 のまま、4枚とも整数になります。 営業から順に 9・7・2・2 です。 小数点以下を切り捨てた 9・6・2・1 では合計が 18 なので、残りの 2席を、切り捨てた端数の大きい順に配っています。 端数は開発が 0.8、企画が 0.6 です。この決め方を最大剰余法といいます。

押したあとの ⋯ には、「整数で分けるのを解除」と「ドント方式で分ける」が出ます。 「ドント方式で分ける」を押すと、10・7・2・1 になります。 今度は同じ場所に「最大剰余法に戻す」が出ていて、押すと 9・7・2・2 に戻ります。

どちらのボタンも、いま表示されている整数を、もう一度丸めるのではありません。 最初に「整数のまま分ける」を押す前の 9.2・6.8・2.4・1.6 を覚えていて、そこから配り直します。 そのため、何度切り替えても、2つの方式を同じ条件で比べられます。 ドント方式の計算のしかたは、ドント方式の議席配分の記事で説明しています。

整数で分けているあいだにカードの数字を打ち込むと、小数は整数に丸められ、ほかのカードも整数のまま調整されます。 たとえば総務に 2.6 と打ち込むと 3 になり、営業が 8 に減ります。 数字を打ち込んだあとは、最初の 9.2・6.8・2.4・1.6 は使われません。 「ドント方式で分ける」を押しても、いまの 8・7・3・2 から配り直すので、この例では変わりません。

「整数で分けるのを解除」を押しても、カードの数字は整数のまま残り、小数の値には戻りません。

整数で分けられるのは、固定した合計が整数のときです。 「この値を動かさない」にしたカードがあれば、その分を除いた合計が整数である必要があります。 整数でないときは、どのカードも変わらず、整数では合計を保てないことが通知されます。 金額のカードで使うと、1円未満の端数を出さずに配れます。

min の式で組む配分との違い

上限と優先順位で配る計算は、式でも組めます。 予算の配分の記事のボード1は、 手取りから「配る額 = min(残り, 上限)」を費目ごとにくり返す計算カードで組んでいます。 同じ記事のボード3は、同じ配分を、合計を保つ結果カードで組んだものです。2つには次の違いがあります。

min の式で組む配分と、合計を保つ結果カード
min の式で組む合計を保つ結果カード
書き換えるカード手取り(合計)と上限費目のどれか1枚
配られる額計算カードの式の結果入力カードに、調整された数字が書き込まれる
同じ手取り・上限ならいつも同じ配分それまでの操作によって配分が変わることがある
合計を変えるには手取りのカードを書き換える固定を解除して、固定し直す
順番式のつなぎ方ボード上の位置(「上から順に」のとき)

式で組んだボードは、手取りを変えるたびに、同じ規則で最初から配り直します。 合計を保つ結果カードは、合計を決めたうえで、費目を1枚ずつ手で変えていくときに、残りの調整を受け持ちます。 ボード2で、予備費を 10,000 に戻しても初期値の配分に戻らなかったのは、この違いによるものです。

この操作を使っている記事

うまくいかないとき

  • ⋯ に「合計を保つ」が出ない — 「合計を保つ」は結果カードの ⋯ にだけあります。結果カードに入力カードが2枚以上つながっていないと出ません。
  • 配り方のボタンや「整数のまま分ける」が出ない — 合計を固定していないか、結果カードと入力カードのあいだに計算カードがあります。
  • 入力カードに「上限・下限を決める」が出ない — そのカードが、合計を固定した結果カードにつながっていません。
  • 数字を変えても、ほかのカードが動かない — 結果カードに鍵の印がなければ、合計は固定されていません。 鍵の印があるのに動かず、通知が出るときは、上限・下限か「この値を動かさない」で、動かせるカードが残っていません。
  • 「上から順に」で、思ったカードから調整されない — 順番はボード上の位置で決まります。入力カードの右下の ①② で確かめられます。
  • カードの数字が長い小数になる — 「いまの比率」や「均等」では、割り切れないと小数になります。「整数のまま分ける」を押すと、整数で配ります。
  • 方式を切り替えても、最初の配分にならない — 整数で分けているあいだにカードの数字を打ち込むと、それ以降は、いまの数字から配り直します。

次に読む — 保存・共有・埋め込み 作ったボードがどこに保存されるか、共有リンクや画像で渡す方法、記事の中のボードで変えた数を残す方法を説明しています。


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