活用例 · お金 · 2026-09-26 更新

車の維持費の計算例 — 毎月・毎年・数年ごとの費用を年額にそろえる

毎月・毎年・数年ごとにかかる車の維持費を、すべて1年あたりにそろえて試算します。 下のボードは一例で、この例では財布から出ていくお金が年 55.5万円、減価を含めると年 86.9万円、月 7.2万円です。 減価は、買った値段と売るときの値段の差を、乗る年数で割ったものです。 費目や金額は、お手元の車に合わせて置き換えて使えます。

ボード1

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

左の列は、請求書や明細から拾う数字です。中央の列は、それを年額に直して、上から1行ずつ加えていった合計です。 右の列には、走行距離と、減価を出すための車両価格・売却見込み・保有年数を置いています。 左と右の数字を変えると、中央の合計も連動して変わります。

この例(300万円の車を7年乗って80万円で売る・年 8,000km)では、財布から出ていく現金の年額が 55.5万円、減価を含めた実質の年額が 86.9万円、月あたりでは 7.2万円 になります。平均額ではなく、普通車を1台持つ場合の一例です。

このボードは、税額を細かく出すためのものではありません。車にかかる税は、変わることが多い費目です (環境性能割は2026年3月末で廃止されました)。 13年を超えた車の税が高くなる分も、車種や燃料で率が違います。 ボードで見ているのは、財布から出ていかない費用まで含めて、1年あたりにそろえるとどうなるかです。 金額は目安として使えます。

このボードの考え方

車の費用は、かかる周期がばらばらです。自動車税は毎年、駐車場は毎月、車検は2年ごと、 タイヤは4〜5年ごと、燃料は走った距離の分だけかかります。そのままでは合計できないので、 すべてを1年あたりに直してから合計しています。ボードでの順番は次のとおりです。

  1. 毎年の費用 — 自動車税 3.6万円・任意保険 7万円・点検と消耗品 2万円・高速代 3万円に、 出先の駐車場(月 2,000円)の12か月分を加えて 18.0万円です(ボード2)
  2. 駐車場 — 月 15,000円 × 12 を加えて 36.0万円です
  3. 燃料 — 1kmあたり 15円 × 年 8,000km を加えて 48.0万円です。 走行距離は右の列にあり、変えるとここから下の合計が変わります
  4. 車検 — 2年に1回の 10万円を2で割って加えると 53.0万円です
  5. タイヤ — 4年に1回の 10万円(タイヤ 8万円とバッテリー 2万円)を4で割って加えると 55.5万円です。 ここまでが、財布から出ていく現金の年額です
  6. 減価 —(車両価格 300万円 − 売却見込み 80万円)÷ 保有年数 7年 で、1年あたり 31.4万円です。 現金の年額に加えると実質の年額 86.9万円、÷ 12 で月 7.2万円になります

この例では、減価の 31.4万円が、自動車税・保険・点検などをまとめた毎年の費用 18.0万円より大きくなります。 それでも減価は口座から引かれないので、通帳には出てきません。

カーシェアと比べるとき

実質の年額を、1年に乗る回数で割ると、1回あたりの額が出ます。 ただし、この額はカーシェアの「1回の料金」とそのままは並べられません。 カーシェアの料金は、使った時間と走行距離でも変わるからです。

比べるときは、年間の回数・1回あたりの時間・年間の走行距離を同じに置いて、 両方の年額を出すと並べられます。走行距離を変えると、このボードでは燃料の行から下の合計が変わります。

この試算に追加できる費目

毎年かかる費用は、ボード2にまとめています。 この例では、自動車税 3.6万円・任意保険 7万円・点検と消耗品 2万円・高速代 3万円・出先の駐車場 月 2,000円で、 合わせて 18.0万円です。

ボード2

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

ほかの費目を追加するときは、「CalcAnyway で開く」から開いて、カードを1枚増やし、金額を入れます。 そのカードを「毎年の費用」の式に加えると、合計に入ります。 その合計をボード1の「毎年の費用」に入れれば、現金の年額から月あたりまで反映されます。 買うときにかかる費用(オプションや登録の諸費用など)は、ボード1の車両価格に加えると、減価として1年あたりに割り振られます。

下の表は、この試算に追加できる費目の例です。網羅ではありません。 ご自身の状況に合わせて、必要な費目を追加できます。 金額は普通車(1.5L前後)・年 8,000km・7年保有の場合の目安(2026年8月時点)です。 軽自動車では、税・車検・保険が一段安くなります。

車の費用で、この試算に追加できる費目
費目 目安 メモ
減価(買値と売値の差) 年31.4万円
(300万円→80万円・7年)
この例では、いちばん大きな費用です。現金が出ていかないので、家計簿には一度も出てきません。車種による違いが大きく出る費目でもあります。
駐車場代 月5,000〜40,000円 都市部では、これだけでほかの維持費の合計を上回ることがあります。年額にすると数十万円になり、車を持つかどうかを左右する大きな費目です。
タイヤ交換 4〜15万円
(この例では4年ごと)
溝が残っていてもゴムは古くなるので、走る距離が短くても交換が必要です。 交換の時期は使い方によりますが、目安として使い始めから5年で点検、製造から10年で交換が勧められています。 雪の多い地域では、スタッドレスタイヤがもう一組と、履き替えの工賃・保管料がかかります。
オプション・付属品 10〜50万円 ナビ、ドライブレコーダー、ETC、マット、コーティングなど。見積書では本体価格と別の欄に出ます。
登録・納車の諸費用 5〜15万円 車庫証明、登録の手続き、納車の費用です。法律で決まった費用そのものは安く、大半は手続きの代行手数料です。
購入時の税・保険(重量税・自賠責など) 5〜15万円 新車では、重量税と自賠責を最初の車検まで(自家用乗用車なら36か月または37か月分)まとめて払います。 自賠責は税ではなく保険料で、車検の期間を満たす長さで契約します (基準料率は国土交通省の自賠責保険・共済ポータルサイトにあります。自家用乗用車の24か月契約で17,650円)。 なお、環境性能割は2026年3月31日で廃止されました。
出先の駐車場代 月1,000〜8,000円 1回は数百円なので、家計簿では「雑費」に入りやすく、車の費用としては数えられないまま積み上がります。
バッテリー交換 1〜4万円/4年 急に上がることがあるので、予定外の出費になりやすい費目です。アイドリングストップ車やハイブリッド車の補機バッテリーは高めです。
故障・修理 予測しにくい 新車の保証が切れる頃から出てきます。エアコン、オルタネーター、足回りは1回10万円ほどかかることがあります。年数がたつほど、「壊れない前提」の維持費とは合わなくなります。
車両保険を使ったときの自己負担 免責5〜10万円+保険料の上がり分 車両保険を使うと、内容によって等級が3つまたは1つ下がり(盗難・台風・洪水などは1等級ダウンのことがあります)、翌年からの保険料が上がる場合があります。保険で直しても、費用がかからないわけではありません。
残価設定クレジットの精算 契約による 月々の支払いは安く見えますが、最終回に一括で払う・ローンを組み直す・返す、のどれかを選びます。返すときは、走行距離の超過分や傷の査定で、追加の請求が来ることがあります。
リサイクル料金 7,000〜18,000円 額は小さく、見積書では別の欄に出ます。売るときに、次の持ち主から戻ってくる性質のお金です。
13年超の重課 自動車税がおおむね15%増 長く乗るほど安くなるとは限りません。一般的なガソリン乗用車は、新車登録から13年 (ディーゼルは11年)を超えると、自動車税がおおむね15%重くなります。 重量税も13年超と18年超の二段階で上がります。約1割の上乗せで済むのは、バス・トラックなどです。 自動車税の税額は都道府県が決めるもので(総務省の自動車税・軽自動車税のページ)、 重量税の税額表は国土交通省のページにあります。
洗車・コーティング 年5,000〜50,000円 お店に頼むかどうかで幅が大きくなります。屋根のない駐車場では、回数が増えます。

現金が出ていかない費用ほど、費用として数えられにくくなります。 減価は口座から引かれないので目に入りませんが、手放すときに売却額の差としてまとめて表れます。 軽自動車にしても、駐車場代と燃料代はほとんど変わりません。駐車場が高い地域ほど、普通車との差は小さくなります。

条件を変えると、どう変わるか

ボード1で、次のように変えることができます。

  • 保有年数を 7 から 10 にする — 減価が年数で割られるので、1年あたりの減価は 31.4万円から 22.0万円に下がります。実質の年額は 77.5万円、月あたりは 6.5万円です。 ただし、この例では売却見込みを 80万円のままにしています。実際には、長く乗るほど売却見込みは下がり、 故障の修理や車検の整備費用は増える傾向があります。13年を超えると、税も上がります
  • 走行距離を 8,000km から 4,000km にする — 燃料込みの合計は 48.0万円から 42.0万円に下がり、 現金の年額は 49.5万円、実質の年額は 80.9万円、月あたりは 6.7万円です。 税・保険・駐車場・減価は変わらないので、乗る回数が少ないほど、1回あたりの額は大きくなります。 実質の年額を乗る回数で割ると、レンタカーやカーシェアと並べる材料になります
  • 売却見込みを 80万円から 50万円にする — 減価は 1年あたり 35.7万円になり、 実質の年額は 91.2万円、月あたりは 7.6万円です。売るときの値段がつきにくい車種では、 同じ購入価格でも実質の負担が大きくなります

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