活用例 · お金 · 2026-09-26 更新

ペットの生涯費用の計算例 — 毎月・毎年・一度きりの費用を合計

ペットと暮らす生涯費用を、毎月・毎年の費用と、一度きりの費用に分けて試算します。 下のボードは一例で、この例では一緒に暮らす年数 15年で 499万円、月あたりにならすと 27,722円です。 費目や金額、年数は、お手元のレシートや動物病院の明細に合わせて置き換えて使えます。

ボード1

CalcAnyway で開く ↗

この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

左の列は、レシートや明細から拾う金額です。上の3つは円(月・年・1回あたり)、下の3つは万円です。 中央の列は、それを上から1行ずつ加えていった合計です。 右の列には、歯科処置の間隔と一緒に暮らす年数を置いています。 左と右の数字を変えると、中央の合計と右下の月あたりも連動して変わります。

この例(15年)では、生涯費用が 499万円、月あたりにならすと 27,722円 になります。 犬か猫か、犬種、飼い方で、実際の額は大きく変わります。平均額ではなく、別途かかることがある費目も含めた一例です。

このボードの考え方

ペットの費用は、毎月・毎年・数年ごと・一度きりと、かかる周期がばらばらです。 そこで、毎月と毎年の費用をいったん1年あたりにそろえ、一緒に暮らす年数を掛けてから、 一度きりの費用を加えています。ボードでは、次の順に合計しています。

  1. 1年あたり — 毎月の費用 × 12か月 + 毎年の費用です。 この例の毎月の費用は、フード 6,000円・トイレ用品とおやつ 3,000円・ペット保険 4,000円・トリミング 0円で 13,000円。 毎年の費用は、混合ワクチン 7,000円・フィラリアとノミダニの予防 20,000円・健康診断 15,000円・通院と治療 30,000円・ ペットホテル 30,000円で 102,000円です。合わせて 258,000円になります。 混合ワクチンはこの例では年1回としていますが、種類も間隔も獣医師と相談して決めるものです
  2. 歯科処置 — この例では、1回 60,000円の処置を3年に1回と仮定し、1年あたり 20,000円にならして加えています。 合わせて 278,000円になります。必要かどうかも頻度も、口の中の状態や日頃のケアで変わるので、間隔のカードで変えられます
  3. 年数ぶん — 278,000円 × 15年で 417万円です
  4. 迎えるとき — 生体価格・譲渡費用 20万円・ケージとトイレと食器 5万円・初年度のワクチンと検査 4万円・ 避妊・去勢手術 4万円で 33万円です。ここまでの合計は 450万円になります
  5. シニア期の医療 — この例では、年15万円の追加の医療が3年続くとして 45万円です。これを加えると 495万円になります
  6. 火葬・供養 — 4万円です。これを加えると、生涯費用は 499万円です

最後に、生涯費用を 15年 × 12か月で割ったものが月あたり(27,722円)です。

迎えるときの 33万円は、生体価格だけでなく、ケージ一式・初年度の医療・避妊去勢まで含めた額です。 それでも、生涯費用 499万円の1割に届きません。一方で毎月の費用 13,000円は、15年で 234万円になり、 生涯費用のおよそ半分を占めます。

ならした金額と、実際に支払う時期

月あたり 27,722円は、15年ぶんをならした数字です。実際の支払いは、毎月同じ額ではありません。 この例では、次のように分かれます。

  • 最初 — 迎えるときに 33万円をまとめて
  • 3年ごと — 歯科処置が 6万円ずつ。15年で5回、30万円
  • 最後の3年 — シニア期の医療が 45万円。ほかの年より、1年あたり 15万円多くなります
  • 見送り — 火葬・供養が 4万円

シニア期は、医療やケアの費用が増えやすい時期です。慢性の病気で、投薬や通院が続くこともあります。 ペット保険の保険料も、年齢とともに上がります。支出は一定ではなく、後半に向けて増えていくと見るほうが、 実際に近いと考えられます。

保険に入るかどうかの材料

この記事では、保険に入るかどうかは決めていません。大きな材料のひとつは、 数十万円の手術を、数日のうちに決められるかどうかだと考えられます。 保険どうしを比べるときは、保険料だけでなく、補償の割合と範囲、年間や1日あたりの限度額、対象外になる条件まで並べることになります。

新規加入に年齢の上限がある商品が多く、高齢になるほど選べる商品は少なくなります。 上限のない商品もありますが、健康状態によっては入れなかったり、条件が付いたりします。

この試算に追加できる費目

毎月の費用は、ボード2で内訳を合計しています。 この例では、フード 6,000円、トイレ用品とおやつ 3,000円、ペット保険 4,000円、トリミング 0円で、合わせて 13,000円です。

ボード2

CalcAnyway で開く ↗

この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

ほかの費目を追加するときは、「CalcAnyway で開く」から開いて、カードを1枚増やし、金額を入れます。 そのカードを「毎月の費用」の式に加えると、合計に入ります。 その合計をボード1の「毎月の費用」に入れれば、生涯費用と月あたりまで反映されます。 年に1回かかる費目は、ボード1の「毎年の費用」に加えることもできます。

下の表は、この試算に追加できる費目の例です。網羅ではありません。 ご自身の状況に合わせて、必要な費目を追加できます。 金額は1匹・15年で多めに見込んだ場合の目安(2026年8月時点)です。 犬と猫、犬種、体格で、医療費もフード代も大きく変わります。

この試算に追加できる費目(1匹・15年の目安)
費目 目安 メモ
シニア期の医療・介護 年5〜30万円 シニア期は医療やケアの費用が増えやすい時期です。慢性の病気で、投薬や通院が続くこともあります。介護用ハーネス、おむつ、在宅での点滴。仕事を早めに切り上げる日が増えることもあります。
通院・治療費 年0〜10万円 動物の医療には公的な保険がなく、全額が自己負担です。皮膚炎や下痢のような症状でも1回 5,000〜15,000円ほどかかります。
手術・入院 10〜60万円 誤飲による開腹、腫瘍の摘出、骨折など。数十万円の判断を、数日のうちにすることになります。保険に入るか、貯めておくかを考えるときの中心になる費用です。
ペット保険 月2,000〜8,000円 年齢とともに上がり、シニア期には倍以上になることがあります。新規加入には年齢の上限がある商品が多く、持病があると入れないこともあります。
賃貸のペット可上乗せ 月3,000〜15,000円 家賃の差に加えて、敷金が1か月ぶん上乗せされることがあり、退去時の原状回復も重くなります。15年で見ると、生体価格より大きくなることがあります。
ペットホテル・シッター 1泊5,000〜10,000円 旅行や帰省のたびにかかるので、旅行の費用として数えられることが多い費目です。帰省の多い家庭ほど大きくなります。
歯石除去・歯科処置 3〜10万円程度/必要時 全身麻酔をかけるので、この規模になります。そのままにすると、抜歯や内臓の病気につながることがあります。この例では3年に1回としていますが、必要かどうかも頻度も、口の中の状態や日頃のケアで変わります。
フィラリア・ノミダニ予防 年1〜3万円 蚊のいる時期に毎月投薬するので、1シーズンで5〜8回ぶんです。体重で薬の値段が変わり、投薬の前に血液検査も必要です。
トリミング 月5,000〜15,000円 毛が伸び続ける犬種では、15年で100万円を超えることがあります。犬種によって、あるかないかが分かれる費用です。
避妊・去勢手術 2〜7万円 メスの避妊は開腹するぶん高くなります。自治体の助成がある地域もあります。術前の血液検査が別料金のこともあります。
犬の登録(初回のみ) 3,000円程度 法律で決められた手続きで、生涯に1回です。マイクロチップが入った犬猫を迎えたときは、所有者の変更登録も必要です(オンラインなら400円)。
狂犬病予防注射(毎年) 年3,000〜4,000円 注射と注射済票の交付で、毎年かかります。法律で決められているので、省くことはできません。
家具・建具の修繕 0〜20万円 壁紙、網戸、床の傷、かじられたコード。賃貸では、退去時にまとめて請求されることがあります。
火葬・供養 1.5〜8万円 個別の火葬か合同か、立ち会うかどうかで変わります。相場を先に知っておくと、そのときに落ち着いて選びやすくなります。

条件を変えると、どう変わるか

ボードで、次のように変えることができます。

  • トリミングを月 10,000円にする — ボード2の毎月の費用は 23,000円になります。 これをボード1に入れると、生涯費用は 679万円、月あたりは 37,722円です。 この1項目で 180万円増えます。犬種による差がいちばん大きい項目のひとつです
  • ペット保険を 0円にする — 毎月の費用は 9,000円、生涯費用は 427万円、月あたりは 23,722円です。 保険料の 72万円ぶん下がります。その代わり、手術や入院の費用(表では 10〜60万円)はそのまま自己負担になります。 この 72万円を、手術や入院に備えて別に取っておくお金と考えることもできます
  • 一緒に暮らす年数を変える — 20年にすると生涯費用は 638万円、10年にすると 360万円です。 月あたりは 20年で 26,583円、10年で 30,000円になります。 年数が長いほど総額は増えますが、迎えるとき・シニア期・見送りの費用が長い期間でならされるので、月あたりは少し下がります

次に読む — 車の維持費の計算例 — 毎月・毎年・数年ごとの費用を年額にそろえる。車の維持費を、毎月・毎年・数年ごとにかかる費用に分けて、1年あたりの金額にそろえて試算しています。


お金の活用例をもっと見る →