5つまとめて測る
右のカードの 「計算する」 を押してほしい。
5つの数字を1つずつ ±10% 動かして、利益がどれだけ動いたかを並べてくれる。
緑が増える方向、赤が減る方向だ。
価格が飛び抜けている。2位の2倍、最下位の8倍以上ある。
そして原価と売れる数がぴったり同じなのも面白い。
原価を25円下げても、売れる数を50個増やしても、利益は同じ12,500円しか変わらない。
±の幅は選べる。カードの左下で 1%・5%・20%・50% に変えられる。
変えても順番はまったく同じで、棒の長さだけが比例して伸び縮みする。
この5つはどれも利益にまっすぐ効いているということだ。
「利益を10%増やしたい」に翻訳する
効き目の順が分かると、質問を裏返せる。
利益を45,000円から10%増やして49,500円にしたい。
それぞれ、どれだけ改善すれば届くのか。
並べると印象が変わる。
価格を9円上げれば届く。500円が509円になっても、気づく客は多くない。
いっぽう固定費で同じことをするには15%削らないといけない。
家賃や通信費を15%削るのは、9円の値上げよりずっと大変だ。
ここがこの記事のいちばん言いたいところ。
努力の量が同じでも、どこに向けたかで結果が変わる。
そしてどこに向けるべきかは、勘ではなく測れる。
つまずきやすいところ
この見当は、どこまで本当か
この盤面は「価格を上げても売れる数は変わらない」ことにしている。
5つを別々に動かせるのはそのためだ。
実際には、値上げすれば売れる数は減る。
つまり「価格が1位」という結論は、
値上げしても客が減らない範囲でだけ正しい。
9円の値上げならほぼ成り立つだろうが、100円の値上げでは成り立たない。
効き目を測るのは、いまの場所からの小さな一歩についてだと思っておくとよい。
値上げと客数がつながっている場合にどうなるかは、
高く売れば、利益も増える? のほうで扱っている。
あちらでは値段を端から端まで動かして、
利益に山ができることを見る。
この記事で使った計算の知恵
大事なのは「価格が1位だった」ではない。
答えを良くしたいとき、入力を全部おなじ重さで見ない——これが持ち帰るものだ。
この見方は利益にかぎらない。
通学時間でも、電気代でも、作業の見積もりでも、
「1つずつ少し動かして、答えがいちばん動くものを探す」だけで順番が出る。
手を入れる場所は、それから決めればいい。
次に読む — 浮いたお金は、どこへ行く?。こちらは「どこに効くか」ではなく、決めた合計を配るときの話。
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