左上が元の値、その下が下落率です。中央が下がったあとの値で、右の2枚が、元に戻すのに必要な量と上昇率です。
右下のカードは、下落率を変えたときの必要な上昇率を、線で描くカードです。
800 から 1,000 に戻すには、200 増える必要があります。
この 200 を、いまの値の 800 で割ると、200 ÷ 800 × 100 = 25% です。
下がった量と戻す量は、どちらも 200 です。違うのは割る数です。
下がるときは元の 1,000 で割り、戻すときは下がったあとの 800 で割ります。
800 のほうが小さいので、同じ 200 でも率は大きくなります。
ボード1で前と後を入れ替えたときと、同じ計算です。
この上昇率は、元の値によりません。
ボード3で元の値を 250 にすると、下がったあとは 200、戻すのに必要な量は 50 で、上昇率はやはり 25% です。
下落率だけで決まるので、式にすると次のようになります。
元に戻すのに必要な上昇率 = 1 ÷(1 − 下落率)− 1
下落率が 20%(0.2)なら、1 ÷ 0.8 − 1 = 1.25 − 1 = 0.25 で、25% です。
1.25 は、800 を 1,000 にする倍率です。そこから元の 1 を引いた 0.25 が、増える部分にあたります。
下落が大きいほど、必要な上昇率は急に大きくなる
右下のカードで「描く」を押すと、下落率を 0% から 90% まで変えたときの、必要な上昇率が線になります。
左のほうでは下落率とあまり変わりませんが、右へ行くほど急に立ち上がります。
一度描いたあとは、スライダーで下落率を変えると、カードの上の数字も連動して変わります。
- 下落率 10% — 必要な上昇率 11.1%
- 下落率 20% — 25%
- 下落率 30% — 42.9%
- 下落率 50% — 100%(半分になったら、2倍にしないと戻らない)
- 下落率 75% — 300%(4分の1になったら、4倍)
- 下落率 80% — 400%(5分の1になったら、5倍)
- 下落率 90% — 900%(10分の1になったら、10倍)
下落率が小さいうちは、必要な上昇率は下落率より少し大きいくらいです。
下落率が 50% を超えると、差は急に広がります。
下落率が 100% なら値は 0 になり、0 に何% を掛けても 0 のままなので、元には戻りません。
式でも 1 ÷ 0 になり、計算できません。
数字を変えて確かめる
ボード2で、1回目と2回目の増減率を変えた結果です。元の値は 1,000 のままです。
同じ率で下げてから上げると、元の値より少なくなります。
減る割合は、その率を2回掛けた数です。
10% なら 0.1 × 0.1 = 0.01 で 1%、30% なら 0.3 × 0.3 = 0.09 で 9%、50% なら 0.5 × 0.5 = 0.25 で 25% です。
率が大きいほど、元から離れます。
10% 上がって、さらに 10% 上がると、20% ではなく 21% 増えます。2回目の 10% は、1,100 に掛かるからです。
10% 下がって、さらに 10% 下がると、20% ではなく 19% 減ります。
−20% のあとに +25% なら、ちょうど 1,000 に戻り、全体の増減率は 0% です。ボード3の 25% と一致します。
ボード1では、割合そのものの変化も計算できます。
割合が 10% から 12% になったとき、前の値を 10、後の値を 12 にすると、増減率は 20% です。
割合の差の 2 は「2ポイント」と呼ばれます。
「2ポイント増えた」と「20% 増えた」は、同じ変化を、差と増減率の2通りで表しています。
この計算で分かること、分からないこと
増減率は、前の値で割る計算です。そのため、前の値が 0 のときは出せません。
ボード1で前の値を 0 にすると、増減率と割合のカードには「計算できません」と出ます。
0 から 100 に増えたような変化は、増えた量の 100 で表すことになります。
前の値がマイナスのときも、増減率はそのままでは意味が通りません。
たとえば利益が −100 から 50 になると、ボード1の増減率は −150% になります。値は増えているのに、率はマイナスです。
赤字から黒字に変わったような場合は、増えた量(この例では 150)で見るほうが分かりやすくなります。
次に読む — 粗利率とマークアップ率 — 違いと計算方法
同じ粗利を売価で割るか原価で割るかで、20% と 25% のように率が変わることを、原価と売価から計算しています。
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