CalcAnyway · 使い方ガイド · 2026-09-27 更新

可視化 — 選んだ数字からグラフ・曲線・感度を描く

数字のカードを選んで「可視化」を押すと、その数字に合うグラフの候補が並びます。 このページでは、候補の出方とグラフのカードに加えて、入力を動かしたときの結果を曲線にする「動かすとどうなる」と、 入力ごとの影響を棒で比べる「効き目」を説明します。 たとえば交通費 30,000円・宿泊費 20,000円・食費 10,000円の3枚を選んで「円グラフ」を選ぶと、 50%・33%・17% の円グラフができます。

ボード1

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

左の3枚は、交通費・宿泊費・食費の入力カードです。 右の円グラフは、この3枚を選んで「可視化」を押し、候補の「円グラフ」を選んで作ったカードです。 金額を変えると、割合も連動して変わります。 たとえば食費を 50,000 にすると、交通費 30%・宿泊費 20%・食費 50% になります。

記事などに埋め込んだこの画面では、カードを選んでも「可視化」のボタンは出ません。 「可視化」を試すときは、「CalcAnyway で開く」からボードを開きます。

カードを選んで「可視化」を押す

「可視化」は、選んだカードの数字から、グラフなどのカードを作る操作です。 ボタンは、数字が出ているカードを1枚以上選ぶと、選んだカードの近くに出ます。

  1. カードの番号(#1 など)のあたりをクリックすると、そのカードが選ばれます。
  2. Shift キーを押しながら、別のカードの番号のあたりをクリックすると、そのカードも加わります。Ctrl キー(Mac では ⌘ キー)でも同じです。
  3. 「可視化」を押すと、候補が横に並びます。候補の図は、選んだ数字そのもので描かれています。
  4. 候補を1つ押すと、その形のカードが、選んだカードの右隣にできます。

できたカードは、選んだカードと線でつながっています。元の数字を変えると、連動して変わります。 「元に戻す」(Ctrl+Z)を1回押すと、つないだ線ごと消えます。 「達成率」の候補だけは、計算のカード「達成率%」とゲージの2枚ができますが、これも1回で消えます。

Shift キーなどを押さずにクリックすると、そのカード1枚だけが選ばれた状態に戻ります。 何もない場所をマウスでドラッグして囲むと、囲んだカードをまとめて選べます。 スマートフォンなどでは、カードをタップするたびに選んだカードに加わり、もう一度タップすると外れます。

候補の上には「並び順:」に続いて、選んだカードの名前が番号つきで出ます。作るカードは、この順に数字を使います。 1枚ずつ選んだときは、選んだ順です。 囲んで選んだときは位置の順で、横に広がっていれば左から、縦に広がっていれば上からです。

候補は、選んだ枚数と数字で変わる

並ぶグラフの候補は4つまでです。選んだ枚数と、数字がプラスかマイナスかで決まり、合わない候補は出ません。 たとえばボード1の3枚を囲んで選ぶと、「ならべてくらべる」「円グラフ」「特性の形」「合計する」の4つです。

選んだカードと、並ぶ候補(左から順に)
選んだカード 並ぶ候補
1枚大きく表示・目標に対して
2枚(どちらもプラス)差を見る・達成率・ならべてくらべる・面積でくらべる
2枚(プラスとマイナス)増減のながれ・差を見る・ならべてくらべる・合計する
2枚(上の2つ以外。0 やマイナスどうし)差を見る・ならべてくらべる・数直線・合計する
3枚以上(どれも 0 以上)ならべてくらべる・円グラフ・特性の形・合計する
3枚以上(プラスとマイナス)増減のながれ・ならべてくらべる・数直線・合計する
リストのカード1枚(1列で、0 以上の値が5つ以上)ならべてくらべる・分布(箱ひげ)・円グラフ・割合(帯)
リストのカード1枚(1列で、0 以上の値が3つか4つ)ならべてくらべる・円グラフ・割合(帯)・大きく表示
  • 3枚以上を1枚ずつ選んだときは、並び順どおりの折れ線になる「推移を見る」が加わります。そのかわりに、ほかの候補が1つ減ります。
  • 2枚が同じ値のときは「達成率」が出ず、最後に「合計する」が並びます。
  • 「記録」で値が2つ以上残っている入力カードを1枚選ぶと、先頭に「記録の推移」が加わります。
  • 「目標に対して」は、はじめは目標が 100 のゲージです。「達成率」は、2つのうち大きいほうを目標、小さいほうを現在として割合を出します。

選んだカードの中に、ほかの選んだカードから計算したカード(合計など)があるとします。 このとき「合計する」「円グラフ」「増減のながれ」は、そのカードを除いて作られます。 候補の下には、使うカードの名前が出ます。

グラフのカード

「ならべてくらべる」「円グラフ」「推移を見る」「分布(箱ひげ)」で作られるのは、グラフのカードです。 ボード1の「費用の割合」も、グラフのカードです。

  • カードの上の欄で、種類を「棒」「円」「折れ線」「ヒストグラム」「箱ひげ図」から選び直せます。埋め込みの画面では、この欄は出ません。
  • つないだカードの値が、つないだ順に並びます。リストのカードをつなぐと、リストの行が1つずつ並びます。
  • 「ヒストグラム」は、値を同じ幅の区切りに分けて、それぞれに入る数を棒にします。区切りの幅は、1・2・5 や 10・20・50 のような、きりのよい数に自動で決まります。
  • 「円」は、マイナスの値を描けません。そのときは、棒グラフなら描けることがカードに出ます。

ヒストグラムは、「可視化」の候補には出ません。 リストのカードを選んで「ならべてくらべる」でグラフを作り、種類を「ヒストグラム」に変えると作れます。

「動かすとどうなる」で、曲線を描く

「動かすとどうなる(掃引)」は、1つの入力を範囲の中で動かしたとき、結果がどう変わるかを曲線で描くカードです。 ボード2は、イベントの参加費と収支の例です。

ボード2

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

左の4枚が入力です。右上の「参加者」は、参加費が 3,000円のとき 100人で、100円上げるごとに2人減るという仮定の計算です。 「収支」は、(参加費 − 飲食費)× 参加者 − 会場費 です。 この例では(3,000 − 1,000)× 100 − 120,000 = 80,000円です。 右下が「動かすとどうなる」のカードです。

カードを置いて、結果をつなぐ

  1. 画面左上の「カードを追加」のボタンを押すと、カードの一覧が開きます。
  2. 「分析・説明」を押すと、「動かすとどうなる(掃引)」が出ます。
  3. 「動かすとどうなる(掃引)」を押すと、カードが置かれます。
  4. 結果のカード(ボード2では「収支」)の○を、置いたカードまでドラッグすると、つながります。

つなぐまでは、カードに「結果のカードを1枚つないでください」と出ています。

動かす入力と、範囲・点の数

「動かす」の欄には、結果の計算にさかのぼって使われている入力カードが並びます。 ボード2では、参加費・飲食費・会場費・100円で減る人数 の4つです。 「100円で減る人数」は、「参加者」を通して使われているので、ここに入ります。 数字だけを書いた計算カードも、入力として並びます。

その下の2つの欄が、動かす範囲の下限と上限です。はじめの範囲は、動かす入力で決まります。

  • スライダーの入力カード — スライダーの最小から最大まで
  • それ以外で値がプラス — 0 から値の2倍まで(ボード2では 0〜6,000)
  • 値がマイナス — 値の2倍から 0 まで
  • 値が 0 — 0 から 10 まで

右の欄は点の数で、「20点」「40点」「80点」から選べます。範囲をその数に区切って、結果を計算します。 点が多いほど、曲線は細かくなります。

「描く」と、読み取れる数

「描く」を押すと、曲線が出ます。ボード2では、参加費を 0円から 6,000円まで動かしたときの収支です。

  • 上の行には、いまの参加費と収支が出ます。曲線の上の黒い点が、いまの位置です。
  • 曲線に山があると、頂上に緑の三角が付き、「最大 125,000(4,500 のとき)」と出ます。参加費 4,500円のとき、収支がいちばん大きい 125,000円になる、という意味です。谷があるときは、赤い三角と「最小」が出ます。
  • 曲線が 0 を横切るところには、オレンジの丸が付きます。ボード2では「0 になる: 2,000」と出ます。3か所まで出ます。

「最大」「最小」が出るのは、範囲の中に山や谷があるときです。 範囲の端がいちばん大きい、またはいちばん小さいときは出ません。

範囲や点の数を変えたら、「描く」を押し直す

上限を 10,000 に変えると、曲線が消えて、「描く」を押すようカードに出ます。 もう一度「描く」を押すと、0円から 10,000円までの曲線になり、「0 になる: 2,000, 7,000」と出ます。 参加費を上げすぎても、参加者が減って収支がマイナスになる、ということです。

「動かす」の入力や点の数を変えたときも、同じように曲線が消えます。「描く」を押すと、新しい条件で描かれます。

描いたあとに数字を変えると

動かしている入力そのものを変えると、黒い点が曲線の上を動きます。曲線は描き直しません。 ボード2で参加費を 4,500 にすると、点は山の頂上に来ます。参加者は 70人、収支は 125,000円です。

ほかの入力を変えると、曲線は自動で描き直されます。 ボード2で会場費を 65,000 にすると、「最大 180,000(4,500 のとき)」「0 になる: 1,500, 7,500」に変わります。

ただし、描き直しに時間がかかることが続くと、自動では描き直しません。 そのときは曲線が薄くなり、もう一度「描く」を押すよう、カードに出ます。 また、ボードを開いたときは、曲線はまだ描かれていません。保存したボードや共有リンクを開いたときも、「描く」を押すと出ます。

「効き目」で、どの入力がよく効くかを比べる

「効き目(感度)」は、結果の計算に使われている入力を1つずつ少し動かして、結果がどれだけ変わるかを棒で並べるカードです。 ボード3は、ボード2と同じイベントの収支です。ここでは参加者も入力にしています。

ボード3

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

置き方とつなぎ方は、「動かすとどうなる」と同じです。 「カードを追加」の「分析・説明」にある「効き目(感度)」を置き、結果のカードの○をドラッグしてつなぎます。 下の「±」の欄が動かす幅で、「1%」「5%」「10%」「20%」「50%」から選べます。

「計算する」を押すと、棒が出ます。ボード3では、上から次の順です。

  • 参加費 — 3,000円を 10% 動かすと、収支は 30,000円変わります
  • 参加者 — 100人を 10% 動かすと、20,000円変わります
  • 会場費 — 120,000円を 10% 動かすと、12,000円変わります
  • 飲食費 — 1,000円を 10% 動かすと、10,000円変わります

緑の棒は入力を増やしたとき、赤の棒は減らしたときの、結果の変わり方です。 棒が右に伸びていれば結果が増え、左なら減ります。 会場費と飲食費は、増やすと収支が減るので、緑の棒が左に伸びます。

棒は、変わり方の大きい順に並びます(8つまで)。1つを動かすとき、ほかの入力は元の値のままです。 値が 0 の入力は、±1 だけ動かします。 上の行には、いまの結果と動かす幅が出ます。 棒の左の名前は7文字まで表示され、それより長い名前は途中で「…」になります。

数字を変えたら、「計算する」を押し直す

棒は、「計算する」を押したときの値で計算したものです。あとで入力を変えても、自動では計算し直しません。 棒は前のまま残り、もう一度「計算する」を押すよう、カードに出ます。

ボード3で会場費を 150,000 にすると、この表示が出ます。 「計算する」を押すと、上の行のいまの収支が 50,000 になり、会場費の棒は 15,000円に変わります。

「±」の幅を変えたときは、棒が消えます。「計算する」を押すと、新しい幅で並びます。 20% にすると、参加費 60,000円・参加者 40,000円・会場費 30,000円・飲食費 20,000円です。 どれも 10% のときの2倍です。

「目標から逆算」も、候補に出ることがある

カードをちょうど2枚選び、1枚が入力、もう1枚がその入力から計算されるカードのとき、「可視化」の候補の最後に「目標から逆算」が加わります。 ボード2なら、参加費と収支を選んだときです。

これはグラフではなく、結果の値を決めて、入力の値を逆に求める操作です。 出る条件と使い方は、使い方ガイドの「答えのほうから逆に求める」にあります。

この操作を使っている記事

  • 増減率の計算 — 「動かすとどうなる」で、下落率を変えたときの、元に戻すのに必要な上昇率を線にしています。
  • 損益分岐点の計算 — 売れる数を変えたときの月の利益を線にして、0 を横切る販売数を見ています。
  • 利益の感度分析 — 「効き目」で価格・原価・販売数・固定費の効き方を比べ、「動かすとどうなる」で価格と利益の山を描いています。
  • 在庫日数の計算 — 2つの在庫の1日ごとの変わり方を、折れ線のグラフに重ねています。
  • 平均値と中央値 — リストの点数を、ヒストグラムのグラフで分布として見ています。
  • 太陽系の距離と縮尺 — 棒グラフと、「対数目盛」にした数直線で、けたの違う距離を比べています。

うまくいかないとき

  • 「可視化」のボタンが出ない — 記事などに埋め込んだ画面では出ません。「CalcAnyway で開く」から開くと出ます。グラフのカードや、エラーが出ているカードのように、数字が出ていないカードだけを選んだときも出ません。
  • 2枚目を選ぶと、1枚目の選択が外れる — マウスでは、Shift キーなどを押さずにクリックすると、1枚だけの選択に戻ります。Shift キーを押しながらクリックすると、選んだカードに加わります。
  • 「円グラフ」の候補が出ない — 円グラフの候補は、3枚以上を選んだときか、リストのカードを選んだときに出ます。選んだ数字にマイナスがあるときや、合計が 0 のときは出ません。
  • 「上流に動かせる入力カードがありません」と出る — つないだ結果のカードが、入力カードや数字だけの計算カードを使っていません。結果をどのカードから計算しているかを確かめます。
  • 山があるのに「最大」が出ない — 山の頂上をはさむ2つの点で、値がちょうど同じになると出ません。ボード2で上限を 8,000 にして「描く」を押すと、40点ではこうなります。点の数を「80点」にして「描く」を押すと、「最大 180,000(4,500 のとき)」と出ます。
  • 曲線が薄い、または棒が前のまま — 数字を変えたあと、描き直しや計算がまだです。「描く」または「計算する」を押すと、新しい値になります。

次に読む — 合計を固定して配る 合計を変えずに1つの数字を動かし、ほかのカードに配る方法を説明しています。


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