活用例 · 2026-10-01 更新

ガチャの確率の計算 — 排出率と回数から、1回以上出る確率を求める

ガチャの排出率(1回引いて目当てのものが出る確率)と引く回数から、1回以上出る確率を求める計算です。 1回ごとの結果は、ほかの回に影響されないものとします。 この例では、排出率 1% で 100回引きます。 1回以上出る確率は約63.4%です。

ボード1

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

左の2枚は、排出率(%)と引く回数です。右の3枚が結果で、左の数字を変えると連動して変わります。 「1回以上出る確率」は、目当てのものが1回以上出る確率です。 「1回も出ない確率」はその反対で、2つを足すと 100% になります。 「出る個数の期待値」は、同じ回数の抽選を何度も繰り返したときの、出る個数の平均です。

この例では、排出率 1%・100回で、1回以上出る確率が 63.40%、1回も出ない確率が 36.60%、期待値が 1個です。

1回も出ない確率から、1回以上出る確率を求める

1回引いて出ない確率は、1 − 0.01 = 0.99 です。 1回ごとの結果がほかの回に影響されないなら、2回続けて出ない確率は 0.99 × 0.99、 100回続けて出ない確率は 0.99 を100回掛けた値になります。

「1回以上出る」の反対は「1回も出ない」です。 そこで、1回以上出る確率は、1から「1回も出ない確率」を引いて求めます。

1回以上出る確率 = 1 −(1 − 排出率)回数

排出率は、1% を 0.01 として使います。 ボード1のカードは、この式に 100 を掛けて % で表しています。 100回では、1回も出ない確率が 36.60%、1回以上出る確率が 63.40% で、足すと 100% です。

引く回数を 1 にすると、1回以上出る確率は 1%、1回も出ない確率は 99% です。 2 にすると、1回も出ない確率は 0.99 × 0.99 = 0.9801 で 98.01%、1回以上出る確率は 1.99% です。

1% の2回分を足しても 2% にならないのは、1回目も2回目も出る場合(0.01 × 0.01 = 0.0001、つまり 0.01%)を、 足し算では2回数えてしまうからです。

排出率1%なら、100回引けばほぼ当たる?

引く回数を 100 に戻すと、ボード1は 63.40% に戻ります。 この問いへの答えは「いいえ」です。 100回引いて1回以上出る確率は 63.40% で、残りの 36.60% は、100回引いても1回も出ない場合です。

「排出率 1% × 100回 = 1」と考えると、100回で1個は出るように見えます。 この 1 は期待値で、ボード1の「出る個数の期待値」も 1個です。 ただし期待値は、100回の抽選を何度も繰り返したときの、出る個数の平均です。 0個の回もあれば、2個以上の回もあり、平均すると 1個になります。 0個の回の割合が、ボード1の「1回も出ない確率」の 36.60% です。

期待値が 1個でも、1回以上出る確率が 100% になるわけではありません。 排出率を 50、引く回数を 2 にすると、期待値は 50% × 2 = 1個のままですが、 1回以上出る確率は 75% で、1回も出ない確率は 25% です。2回続けて出ない確率が 0.5 × 0.5 = 25% あるからです。

次の表は、期待値が 1個になる組み合わせを、ボード1で並べたものです。

期待値が 1個になる組み合わせ(ボード1で実測)
排出率 引く回数 期待値 1回以上出る確率
50%2回1個75.00%
10%10回1個65.13%
5%20回1個64.15%
2%50回1個63.58%
1%100回1個63.40%
0.1%1,000回1個63.23%

期待値はどの行も 1個ですが、1回以上出る確率は同じではありません。 排出率が小さく、引く回数が多いほど、約 63.2% に近づいていきます (数学では、この値は 1 − 1 ÷ e = 約 0.632 に近づきます。e は約 2.718 の定数です)。 排出率 0.1%・1,000回でも、63.23% です。

50%・90%に届くのは、何回目か

何回で決まった確率に届くかは、「1回も出ない確率」の減り方から求められます。 1回引くごとに、1回も出ない確率は 0.99 倍、つまり 1% 減ります。 これが最初の半分になった時点で、1回以上出る確率は 50% です。10分の1になれば 90% です。

ボード2の「倍になるまで」カードは、毎期の変化率と倍率から、何期で届くかを出します。 ここでは、1期を1回引くことと読みます。 変化率に −1(%)、倍率に 0.5 を入れると、1回も出ない確率が半分になるまでの回数が出ます。

ボード2

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3枚とも変化率は −1 で、倍率は 0.5・0.1・0.01 です。 1回も出ない確率が、最初の 0.5倍・0.1倍・0.01倍になるまでの回数は、順に 68.97・229.11・458.21 です。 1回以上出る確率でいえば、50%・90%・99% に届く回数にあたります。 1枚目の括弧の「72の法則」は、2倍か 0.5倍のときだけ出る別の目安で、ここでは使いません。

引く回数は整数なので、ボード1で確かめます。 排出率を 1、引く回数を 68 にすると 49.51%、69 にすると 50.02% です。50% を超えるのは、69回目です。 229回では 89.99%、230回では 90.09% なので、90% を超えるのは 230回目です。 459回では 99.01% です。

次の表は、ボード2の3枚の変化率を、同じ値にそろえたときの回数です。排出率 0.5% なら、変化率は −0.5 です。

排出率ごとの、50%・90%・99% に届く回数(ボード2で実測)
排出率 50%に届く回数 90%に届く回数 99%に届く回数
0.5%138.28459.36918.73
1%68.97229.11458.21
2%34.31113.97227.95
5%13.5144.8989.78
10%6.5821.8543.71

排出率を 1% から半分の 0.5% にすると、50% に届く回数は 68.97 から 138.28 になり、およそ2倍です。 2% では 34.31 で、およそ半分です。 どの行も、90% に届く回数は 50% に届く回数の約3.3倍です。1% の行では、229.11 ÷ 68.97 = 約3.3 です。

回数を増やすと、確率はどう伸びていくか

ボード3は、引く回数を 0 から 300 まで動かしたとき、1回以上出る確率がどう伸びるかを、曲線で見るボードです。 左は、排出率・引く回数(スライダー)・目標の確率(50%)です。 中央の上が 1回以上出る確率、その下の「目標との差」は、1回以上出る確率から目標の確率を引いた値です。 右の「動かすとどうなる」カードが、この差を、引く回数を動かしながら曲線にします。 「動かす」の欄は「引く回数」にしてあります。

ボード3

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引く回数が 100 のとき、1回以上出る確率は 63.40%、目標との差は 13.40% です。 「描く」を押すと、引く回数を 0 から 300 まで動かしたときの差が、曲線になります。 曲線が 0(点線)を横切るところにオレンジの丸が付き、「0 になる: 68.9671」と出ます。 差が 0 になるのは、1回以上出る確率がちょうど 50% になるときで、約69回です。ボード2の 68.97 と、小数第2位まで同じです。

描いたあとに、引く回数のスライダーを動かすと、黒い点が曲線の上を動きます。 69 にすると、差は 0.02% で、点は 0 の線のすぐ上です。68 では差が −0.49% で、線の下です。

目標の確率を 90 に変えて、「描く」を押し直すと、曲線が描き直されて「0 になる: 229.1057」と出ます。 引く回数を 230 にすると差は 0.09%、229 にすると −0.01% です。 90% を超えるのは 230回目で、ボード2の 229.11 と、ボード1の結果に合います。

曲線は、左で急に上がり、右へ行くほど平らになります。 引く回数を 100・200・300 にすると、1回以上出る確率は 63.40%・86.60%・95.10% です。 100回ごとに増える分は、はじめの100回で約63.4、次の100回で約23.2、その次の100回で約8.5 ポイントと、小さくなっていきます。

排出率も、曲線の形を変えます。目標の確率を 50 に戻し、排出率を 2 にして「描く」を押し直すと、「0 になる: 34.3098」と出ます。 ボード2の表で、排出率 2% のときの 50% に届く回数 34.31 と同じ値です。

この計算で分からないこと

ボードの計算は、次のことを前提にしています。

  • 1回ごとの結果は、ほかの回の結果に影響されません。100回出なかったあとでも、次の1回が出る確率は、排出率のままです。
  • 排出率は、入力した数字のとおりで、回数が増えても変わりません。
  • 「ある回数までに必ず1回出る」のような、回数に関する決まりはありません。

前提が変わると、計算も変わります。 たとえば、ある回数で必ず出るという決まりがあれば、その回数までに出る確率は 100% になります。 その場合は、決まりに合わせて場合を分けて計算することになり、このページの式だけでは求められません。

また、実際の排出率が、入力した数字と同じとは限りません。 このページの計算は、入力した排出率が正しいとしたときの結果です。 63.40% は、100回の抽選を何度も繰り返したとき、およそ63%の回で1回以上出る、という意味で、1回ごとの結果を言い当てるものではありません。

次に読む — 複利の計算 — 年利と年数から将来の金額を求める 毎期同じ率で変わる量が、何期で2倍になるかを、このページと同じ「倍になるまで」カードで出しています。

あわせて読む — 増減率の計算 — 変化後の値と、元に戻すのに必要な上昇率 増減率を続けて掛けたときの結果と、「動かすとどうなる」で描く曲線を扱っています。


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