活用例 · 学習 · 2026-09-26 更新

太陽系の距離と縮尺 — ふつうの目盛りと対数目盛りで比べる

太陽系の距離を、すべて同じ割合で縮めて比べます。 太陽から地球までを 10cm にすると、海王星までは 301cm で 約3m です。 太陽の次に近い恒星までは 約26.8km になります。 ふつうの目盛りでは一緒に描けないこの距離を、1目盛りで10倍になる目盛り(対数目盛り)で並べます。

ボード1

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

左の列の中央にあるつまみで、太陽から地球までを何cmにするかを決めます。 中央の列は、水星・海王星・次の恒星までの距離です。 距離はどれも太陽からのもので、カードの名前は「地球まで」「海王星まで」のように短くしています。

左上は太陽の直径、左下は次の恒星までの距離を km に直した値です。 右のグラフは、水星・海王星・次の恒星までの距離を、ふつうの棒グラフに並べています。 つまみを変えると、ほかのカードとグラフも連動して変わります。

太陽から地球までを1として、ほかの距離を表す

太陽から地球までの平均の距離は、約1億5,000万km です。 天文学では、この距離を「1天文単位」と呼び、太陽系の中の距離を表すのに使います。

ボードのカードに書いてある倍率は、それぞれの距離を天文単位で表した数です。 水星までは 0.39、海王星までは 30.1 です。 太陽の直径は 0.0093 で、次の恒星までは 268,000 です。

縮めたあとの距離 = 倍率 × 太陽から地球までの長さ

地球までを 10cm にすると、海王星までは 30.1 × 10 = 301cm です。 ほかの距離も、すべて同じ割合で縮めています。

太陽から地球までを 10cm にしたとき(ボード1で実測)
太陽から 縮めたあとの距離
水星まで3.9cm
地球まで10cm
海王星まで301cm(約3m)
次の恒星まで2,680,000cm(26.8km)

水星と地球までなら、机の上に置けます。 海王星までの約3m は、部屋の端から端くらいです。 次の恒星までの 26.8km は、となりの町くらいの距離になります。 惑星までの距離と、次の恒星までの距離とでは、けたがいくつもちがいます。

太陽の大きさも、同じ割合で縮める

縮めたのは距離だけではありません。 ボード1の左上は、太陽の直径を同じ割合で縮めた値です。 地球までを 10cm にすると、太陽の直径は 0.093cm で、1mm もありません。 惑星は太陽よりずっと小さいので、この縮尺ではさらに小さな点になります。

図鑑の太陽系の絵では、太陽や惑星が見える大きさで描かれています。 距離と大きさを、本当の割合のまま1枚の絵に入れることはできないためです。

ふつうの目盛りでは、棒が1本しか見えない

ボード1の右のグラフは、水星まで・海王星まで・次の恒星までの3つを、ふつうの棒グラフに並べたものです。 見える棒は、次の恒星までの1本だけです。 3.9 も 301 も、2,680,000 のとなりでは高さになりません。

ふつうの目盛りは、1目盛りで同じ数だけ増えます。 次の恒星までの 2,680,000 が入るように目盛りを決めると、海王星の 301 はその約9,000分の1で、0 と見分けがつきません。 グラフの形がおかしいのではなく、並べた数の大きさが、けたちがいに離れています。

縮尺を変えても、けたのちがいは残る

ボード1で地球までを 1cm にすると、海王星までは 30.1cm で、机の上に置けます。 それでも次の恒星までは 268,000cm、つまり 2.68km あります。

縮尺を変えると、すべての距離が同じ割合で変わります。 海王星までも次の恒星までも 10分の1 になり、2つの比は変わりません。 棒グラフの見え方も、10cm のときと同じです。 けたのちがう数を一緒に見るには、縮尺ではなく、目盛りの作り方を変えます。

1目盛りで10倍になる目盛り — 対数目盛り

ふつうの数直線は、1・2・3・4……と、1目盛りごとに同じ数だけ増えます。 これに対して、1・10・100・1,000……と、1目盛りごとに 10倍になる目盛りがあります。 これを対数目盛りといいます。 ボード2は、ボード1と同じ距離を、対数目盛りの数直線に並べたものです。

ボード2

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

上の段の中央がつまみで、ボード1と同じく、太陽から地球までの長さです。 上の段の左右が太陽の直径と次の恒星まで、中央の段が水星までと海王星までです。 下の数直線は、これら5つの値を、対数目盛りで並べています。

太陽の直径の 0.093cm から、次の恒星までの 2,680,000cm まで、5つが1本の線の上に並びます。 ボード1の棒グラフでは、3つのうち2つが見えませんでした。 並べた数は同じで、変えたのは目盛りだけです。

目盛りの数字は、左から 0.01・0.1・1・10・100・1,000・10,000 と進みます。 その先は 1e5・1e6・1e7 と書かれています。 1e5 は 100,000(10 の 5乗)のことで、0 が多い数を短く書く書き方です。

「いくつ増えたか」ではなく「何倍になったか」を見る目盛り

ふつうの目盛りでは、1 → 2 → 3 → 4 の間隔が同じです。 対数目盛りでは、1 → 10 → 100 → 1,000 の間隔が同じです。 対数目盛りの上で同じ間隔にあるものは、同じ倍率で離れています。 そのため、太陽系の距離のように、けたがいくつもちがう数を比べるときに使われます。

ボード2で地球までを 1cm にすると、目盛りの数字は 0.001 から 1e6 までになります。 100cm にすると、0.1 から 1e8 までです。 どちらでも、5つの点の間隔は 10cm のときと同じです。

縮尺を変えることは、すべての距離に同じ数を掛けることです。 対数目盛りの上では、同じ数を掛けると、どの点も同じ幅だけずれます。 このボードの数直線は、範囲を値に合わせて変えるので、点ではなく目盛りの数字のほうが、1けたずつずれて見えます。

とても小さいものから、とても大きいものまでを一緒に表すとき、ほかの分野でも同じ考え方が使われています。

数字を変えて確かめる

ボード1で、太陽から地球までの長さを変えたときです。

太陽から地球までの長さを変えたとき(ボード1で実測)
地球まで 太陽の直径 水星まで 海王星まで 次の恒星まで
1cm0.0093cm0.39cm30.1cm2.68km
5cm0.0465cm1.95cm150.5cm13.4km
10cm0.093cm3.9cm301cm26.8km
100cm0.93cm39cm3,010cm268km

地球までを 10倍にすると、どの距離も 10倍になります。 100cm(1m)にすると、太陽の直径は 0.93cm で、1cm 近くになります。 そのとき、海王星までは 3,010cm(約30m)、次の恒星までは 268km です。 どの縮尺でも、棒グラフで見える棒は1本だけです。

この計算で分かること、分からないこと

惑星は、太陽のまわりを、まん丸ではなく少しつぶれた円(だ円)を描いて回っています。 そのため、太陽からの距離はいつも同じではありません。 ボードの倍率は、比べるための代表の距離です。

「太陽の次に近い恒星」は、プロキシマ・ケンタウリです。 太陽から約4.24光年離れていて、天文単位にすると約26万8,000 になります。 ボードの 268,000 は、この値です。

このボードは、正確な模型を作るためのものではありません。 太陽系の惑星までの距離と、次の恒星までの距離とで、けたがどれだけちがうかを比べるための計算です。

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