左の列の中央にあるつまみで、太陽から地球までを何cmにするかを決めます。 中央の列は、水星・海王星・次の恒星までの距離です。 距離はどれも太陽からのもので、カードの名前は「地球まで」「海王星まで」のように短くしています。
左上は太陽の直径、左下は次の恒星までの距離を km に直した値です。 右のグラフは、水星・海王星・次の恒星までの距離を、ふつうの棒グラフに並べています。 つまみを変えると、ほかのカードとグラフも連動して変わります。
太陽から地球までを1として、ほかの距離を表す
太陽から地球までの平均の距離は、約1億5,000万km です。 天文学では、この距離を「1天文単位」と呼び、太陽系の中の距離を表すのに使います。
ボードのカードに書いてある倍率は、それぞれの距離を天文単位で表した数です。 水星までは 0.39、海王星までは 30.1 です。 太陽の直径は 0.0093 で、次の恒星までは 268,000 です。
縮めたあとの距離 = 倍率 × 太陽から地球までの長さ
地球までを 10cm にすると、海王星までは 30.1 × 10 = 301cm です。 ほかの距離も、すべて同じ割合で縮めています。
| 太陽から | 縮めたあとの距離 |
|---|---|
| 水星まで | 3.9cm |
| 地球まで | 10cm |
| 海王星まで | 301cm(約3m) |
| 次の恒星まで | 2,680,000cm(26.8km) |
水星と地球までなら、机の上に置けます。 海王星までの約3m は、部屋の端から端くらいです。 次の恒星までの 26.8km は、となりの町くらいの距離になります。 惑星までの距離と、次の恒星までの距離とでは、けたがいくつもちがいます。
太陽の大きさも、同じ割合で縮める
縮めたのは距離だけではありません。 ボード1の左上は、太陽の直径を同じ割合で縮めた値です。 地球までを 10cm にすると、太陽の直径は 0.093cm で、1mm もありません。 惑星は太陽よりずっと小さいので、この縮尺ではさらに小さな点になります。
図鑑の太陽系の絵では、太陽や惑星が見える大きさで描かれています。 距離と大きさを、本当の割合のまま1枚の絵に入れることはできないためです。
ふつうの目盛りでは、棒が1本しか見えない
ボード1の右のグラフは、水星まで・海王星まで・次の恒星までの3つを、ふつうの棒グラフに並べたものです。 見える棒は、次の恒星までの1本だけです。 3.9 も 301 も、2,680,000 のとなりでは高さになりません。
ふつうの目盛りは、1目盛りで同じ数だけ増えます。 次の恒星までの 2,680,000 が入るように目盛りを決めると、海王星の 301 はその約9,000分の1で、0 と見分けがつきません。 グラフの形がおかしいのではなく、並べた数の大きさが、けたちがいに離れています。
縮尺を変えても、けたのちがいは残る
ボード1で地球までを 1cm にすると、海王星までは 30.1cm で、机の上に置けます。 それでも次の恒星までは 268,000cm、つまり 2.68km あります。
縮尺を変えると、すべての距離が同じ割合で変わります。 海王星までも次の恒星までも 10分の1 になり、2つの比は変わりません。 棒グラフの見え方も、10cm のときと同じです。 けたのちがう数を一緒に見るには、縮尺ではなく、目盛りの作り方を変えます。
1目盛りで10倍になる目盛り — 対数目盛り
ふつうの数直線は、1・2・3・4……と、1目盛りごとに同じ数だけ増えます。 これに対して、1・10・100・1,000……と、1目盛りごとに 10倍になる目盛りがあります。 これを対数目盛りといいます。 ボード2は、ボード1と同じ距離を、対数目盛りの数直線に並べたものです。