左の「可用性」が入力で、はじめは 99.9% です。 中央の「停止してよい割合」は、100 から可用性を引いた値で、0.1% です。
右の4枚は、その割合に期間を掛けた、止まってよい時間です。 1年を分と時間で、1か月を分で、1日を秒で出しています。 左下の「ナインの数」は、あとの節で使います。 可用性を変えると、ほかのカードも連動して変わります。
止まってよい時間は (1 − 可用性) × 期間
可用性 99.9% は、期間のうち 99.9% は使える状態にある、という意味です。 残りの 0.1% が、止まってよい時間にあたります。 式にすると、次のようになります。
止まってよい時間 = (1 − 可用性) × 期間
この記事では、1年を365日、1か月を30日、1日を24時間として計算します。 うるう年や、28日・31日の月は考えません。 そのため、記事の数字は暦に近い値ではなく、この前提のもとで決まる値です。
1年は 365 × 24 × 60 = 525,600分で、その 0.1% は 525.6分です。 ボード1の「1年の停止」と同じ値で、「1年の停止(時間)」は 8.76時間です。 1か月は 30 × 24 × 60 = 43,200分で、その 0.1% は 43.2分です。 1日は 24 × 60 × 60 = 86,400秒で、その 0.1% は 86.4秒です。
ナインの数 — 9がいくつ並ぶか
99%・99.9%・99.99% のように9が並ぶ可用性は、9の数で呼ばれることがあります。 99.9% は9が3つなので「スリーナイン」、99.99% は「フォーナイン」です。
ボード1の「ナインの数」は、−log(1 − 可用性 ÷ 100) で出しています。 99.9% では、止まってよい割合が 0.1%、つまり 0.001 です。 これは、10分の1を3回掛けた数なので、ナインの数は 3 になります。
可用性を変えて、ボード1で確かめます。
| 可用性 | ナインの数 | 1年の停止 | 1か月の停止 | 1日の停止 |
|---|---|---|---|---|
| 99% | 2 | 5,256分(3.65日) | 432分 | 864秒 |
| 99.9% | 3 | 525.6分(8.76時間) | 43.2分 | 86.4秒 |
| 99.99% | 4 | 52.56分 | 4.32分 | 8.64秒 |
| 99.999% | 5 | 5.256分 | 0.432分 | 0.864秒 |
どの列も、ナインが1つ増えるごとに、値が10分の1になっています。 止まってよい割合が、10分の1になるからです。
9が並ばない値も、同じ式で計算できます。 可用性を 99.5 にすると、ナインの数は 2.30103 で、1年の停止は 2,628分です。 2ナインと3ナインの間にあたります。
ナインが1つ増えると、桁の数直線で1目盛り
ボード2は、4つの可用性について、1年に止まってよい時間を、桁の数直線に並べたものです。 左の「期間」は日数で、はじめは 365 です。 中央の4枚は、期間 × 1440(1日の分)× (1 − 可用性) の計算で、右の数直線がその4つの値を並べます。