ボード1の左の3枚は入力カードで、右の3枚は計算カードです。 右の3枚は、偏差値の式を3段に分けたものです。 平均点と標準偏差は、本来はそのテストの受験者全員の点数から出す値ですが、ボード1では数字を直接入れる形にしています。 30人の点数から出す形は、ボード2にあります。
式は、平均点との差を標準偏差で割って、10倍して50を足す
偏差値の式は、偏差値 = 50 + 10 × (点数 − 平均点) ÷ 標準偏差 です。 ボード1の右の3枚は、この式を上から順に計算しています。
- 平均点との差: 80 − 62.5 = 17.5点です。
- 標準偏差の何倍か: 17.5 ÷ 12 = 約 1.46 です。点どうしの割り算なので、この値に単位はありません。
- 偏差値: 1.46 × 10 + 50 = 約 64.6 です。
2段目の値は、カードでは小数2桁で表示しています。3段目の偏差値は、丸める前の値から計算しています。 手で 1.46 × 10 + 50 を計算すると 64.6 で、カードと同じになりますが、2段目の桁を増やすと 64.58… と続きます。
偏差値 50 は平均点、10 の差は標準偏差 1つぶん
点数を平均点と同じ 62.5 にすると、平均点との差は 0.0点、標準偏差の何倍かは 0.00 で、偏差値は 50.0 になります。 偏差値 50 は「平均点と同じ」という意味です。
点数を 74.5 にすると、平均点との差は 12.0点で、標準偏差 12点のちょうど 1.00倍です。偏差値は 60.0 になります。 平均点より標準偏差 1つぶん高い点数が偏差値 60、2つぶんなら 70 です。 平均点より低い側も同じで、標準偏差 1つぶん低い点数は偏差値 40 です。
平均点が同じでも、ばらつきが違うと同じ点数の偏差値は変わる
点数を 80 に戻して、標準偏差を 6 にすると、標準偏差の何倍かは 2.92 になり、偏差値は 79.2 に上がります。 みんなの点数が平均点の近くに集まっているテストでは、平均点より 17.5点高いことがめずらしいので、偏差値が高くなります。
標準偏差を 24 にすると、0.73倍で、偏差値は 57.3 に下がります。 点数が広く散らばっているテストでは、17.5点の差はそれほど目立たないからです。 同じ 80点、同じ平均点でも、偏差値は 57.3 から 79.2 まで変わります。
下の表の各行は、それぞれボードの初期値から、挙げた値だけを変えた結果です。
| 変えた値 | 平均点との差 | 標準偏差の何倍か | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| (初期値) | 17.5 | 1.46 | 64.6 |
| 標準偏差 12 → 6 | 17.5 | 2.92 | 79.2 |
| 標準偏差 12 → 24 | 17.5 | 0.73 | 57.3 |
| 平均点 62.5 → 70 | 10.0 | 0.83 | 58.3 |
| 点数 80 → 45 | -17.5 | -1.46 | 35.4 |
| 点数 80 → 100 | 37.5 | 3.13 | 81.3 |
| 点数 80 → 100、標準偏差 12 → 6 | 37.5 | 6.25 | 112.5 |
平均点を 70 にすると、80点は平均点より 10.0点高いだけになり、偏差値は 58.3 です。 点数を 45 にすると、平均点との差は −17.5点で、偏差値は 35.4 です。 平均点より 17.5点高い 80点が 64.6 なので、50 をはさんで同じ距離にあります。
偏差値には、上限も下限もありません。 点数を 100、標準偏差を 6 にすると、標準偏差の 6.25倍で、偏差値は 112.5 になります。 ばらつきの小さいテストで飛び抜けた点をとると、偏差値は 100 を超えます。