活用例 · お金 · 2026-10-01 更新

電気代の計算 — 消費電力と使用時間から金額を出す

家電の消費電力(W)と使う時間から、使った電力量(kWh)と電気代を求めます。 この例では、1,000 W のドライヤーを 10分 使い、電気の単価を 30円/kWh(仮の値)とします。 1回の電力量は約0.1667 kWh、電気代は 5円 です。 毎日 30日 使うと、150円になります。

ボード1

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

ボード1の左は、入力カードです。 上が消費電力(1,000 W)、その下が1回の使用時間(10 分)です。 右上の単価は 30 円/kWh、右下の使う日数は 30 日です。 残りの4枚は計算カードで、使った時間(分を時間に直したもの)、 1回の電力量、1回の電気代、日数ぶんの電気代を出します。 入力の数字を変えると、つながった計算カードが連動して変わります。 計算カードの式の書き方は、使い方ガイドの式の書き方と関数にあります。

電気の単価は、契約によって違います。 ボード1の 30 円/kWh は仮の値です。 実際の単価は、ご自身の検針票(請求書)で確かめられます。 単価の欄を書き換えると、手元の契約に近い金額になります。

1,000Wのドライヤーを10分使うと、電気代はいくらになる?

この例では、約5円です。ボード1の計算を、上から順に見ます。

  1. 10 分を時間に直します。10 ÷ 60 = 0.166667 時間です(1時間の6分の1)。カード「使った時間」の値です。
  2. 電力量を出します。1,000 W × 0.166667 時間 ÷ 1,000 = 0.166667 kWh(約0.1667 kWh)です。
  3. 電気代を出します。0.166667 kWh × 30 円/kWh = 5 円です。

これが1回ぶんです。毎日 30 日使うと、5 × 30 = 150 円になります。 カード「日数ぶんの電気代」の値です。

使う日数を 365 にすると、1年ぶんで 1,825 円です。 使う日数を 30 に戻すと、150 円です。

電力量は「W × 時間 ÷ 1,000」で出す

W(ワット)は、電気をどれだけの勢いで使うかを表す単位です。機器に書かれている消費電力が、この W です。 kWh(キロワット時)は、使った電気の量を表す単位で、電気代はこちらをもとに計算します。 k(キロ)は 1,000 倍の印なので、1 kW = 1,000 W です。

1,000 W の機器を 1 時間使うと、ちょうど 1 kWh です。 ボード1で1回の使用時間を 60 分にすると、1回の電力量は 1 kWh、1回の電気代は 30 円になります。 10 分は 1時間の6分の1です。そのため、10 分では、電力量も電気代も 60 分のときの6分の1になります。 1回の使用時間を 10 分に戻すと、0.166667 kWh と 5 円です。

電力量(kWh)= 消費電力(W)× 使った時間(時間)÷ 1,000

W × 時間 で出るのは Wh(ワット時)で、1,000 で割ると kWh になります。 この例では、1,000 W × 0.166667 時間 = 166.667 Wh で、1,000 で割って 0.166667 kWh です。 時間は、分を 60 で割って出します。時間と分の換算は、単位換算の記事にもあります。

電気代 = 電力量(kWh)× 単価(円/kWh)

単位をそろえて書くと、kWh × 円/kWh = 円です。 単価は「1 kWh あたりいくらか」を表す数なので、電力量に掛けると金額になります。

数字を変えて確かめる

下の表の各行は、それぞれボード1の初期値から、挙げた値だけを変えた結果です。

初期値は 1,000 W・10 分・30 円/kWh・30 日(ボード1で実測)
変えた値 1回の電力量 1回の電気代 日数ぶんの電気代
(初期値)約0.1667 kWh5 円150 円
消費電力 500 W約0.0833 kWh2.5 円75 円
消費電力 2,000 W約0.3333 kWh10 円300 円
使用時間 20 分約0.3333 kWh10 円300 円
単価 60 円/kWh約0.1667 kWh10 円300 円
使う日数 365 日約0.1667 kWh5 円1,825 円

消費電力・使用時間・単価のどれを 2倍にしても、電気代は 2倍になります。 どれも掛け算でつながっているからです。 半分にすれば、電気代も半分です。

掛け算なので、片方を 2倍にして、もう片方を半分にすると、もとの金額に戻ります。 初期値から、消費電力を 2,000 W、使用時間を 5 分にすると、1回の電力量は 0.1667 kWh、電気代は 5 円のままです。

家電を並べると、月の電気代にどれが大きく関わるか

複数の家電を並べると、月の電気代にどの家電が大きく関わっているかを比べられます。 ボード2は、3つの家電の1か月の電力量を合計し、内訳を円グラフで見るボードです。

ボード2

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この画面でも数字を変更できます。ただしここでの変更は保存されません。 変更した状態を残したいときは、「CalcAnyway で開く」から開いて編集してください。

左の列は、家電ごとの入力カードです。 上が消費電力(W)、下が1か月の使用時間(時間)です。 中央の計算カードは、消費電力 × 使用時間 ÷ 1,000 で、1か月の電力量(kWh)を出します。 右の列は、上から単価(ボード1と同じ 30 円/kWh)、1か月の電気代、 集計カードの合計、円グラフです。

3つの家電の消費電力と使用時間は、どれも仮の値です。 エアコンの 500 W は、使っている間の平均として置いた数です。 ドライヤーの 5 時間は、ボード1の 10 分 × 30 日(300 分)と同じです。

初期値では、エアコンが 500 W × 180 時間 ÷ 1,000 = 90 kWh、 冷蔵庫が 50 W × 720 時間 ÷ 1,000 = 36 kWh、 ドライヤーが 1,000 W × 5 時間 ÷ 1,000 = 5 kWh です。 合計は 131 kWh で、30 円/kWh を掛けた1か月の電気代は 3,930 円です。

家電ごとの電気代は、電力量 × 30 円/kWh です。 エアコンが 2,700 円、冷蔵庫が 1,080 円、ドライヤーが 150 円で、足すと 3,930 円になります。 ドライヤーの 150 円は、ボード1の日数ぶんの電気代と同じです。

円グラフは、3つの電力量の割合です。 エアコンが 69%、冷蔵庫が 27%、ドライヤーが 4% です。 この例では、月の電力量の約7割をエアコンが占めています。

消費電力がいちばん大きいのは、ドライヤーの 1,000 W です。 それでも割合は 4% です。使う時間が 5 時間しかないからです。 冷蔵庫は 50 W と小さくても、1か月ほぼ動き続けるので 36 kWh になり、ドライヤーの 7.2倍です。 月の電気代は、消費電力と使う時間の両方で決まります。

ボード2でエアコンの使用時間を 90 時間にすると、エアコンは 45 kWh、合計は 86 kWh、1か月の電気代は 2,580 円です。 割合は、エアコンが約52%、冷蔵庫が約42%、ドライヤーが約6%になります。

エアコンの使用時間を 180 時間に戻して、単価を 40 円/kWh にすると、1か月の電気代は 5,240 円です。 円グラフの割合は 69%・27%・4% のままです。 割合は電力量どうしの比べなので、単価を変えても動きません。

この計算で分からないこと

ボードは、消費電力が使っている間ずっと同じで、単価が1つだけ、という前提で計算しています。 実際の電気代は、次のような点で、この計算とずれることがあります。

  • 消費電力 — 機器に書かれている値(定格)と、実際に使ったときの値は、同じとは限りません。エアコンや冷蔵庫のように、運転の状態で変わる機器もあります。ボード2の値は、平均として置いた仮の値です。
  • 待機電力 — 使っていない間も、少しだけ電気を使う機器があります。ボードには入っていません。
  • 単価 — 使った量によって単価が段階的に変わる契約や、燃料の価格などに応じて月ごとに調整される項目、使った量とは別にかかる基本の料金がある契約もあります。ボードは、単価を1つの数として扱っています。

契約の内容や単価は、検針票や契約先の案内で確かめられます。 単価の欄にそこにある数字を入れると、自分の契約に近い目安になります。

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